サイトアイコン スペイン語を学ぶなら、スペイン語教室ADELANTE

ロマンティックな伝説のあるスペインの美しい7つの町

Tossa de Mar

スペインの人は情熱的でロマンティック、というイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。
本当にそうなのかは人によりますが、愛やロマンスがスペインの文化の一部であり、それがスペインの国のあちこちに反映されているのは間違いなさそうです。

今回は、ロマンティックな伝説のある美しいスペインの町を紹介します。

  1. グラナダ、永遠の愛の泉
    グラナダは伝説の宝庫ともいえる地域です。その多くは悲劇的な最後を迎えるのですが、その1つがエルビラ・パディリャとガスパール・デ・ファッコの伝説です。
    イタリアの商人の若者ガスパールと美しい娘エルビラは恋に落ち、エルビラの家の中庭の泉で落ち合って逃げる約束をしますが、エルビラの父はそれを許さず、ガスパールを殺してしまいます。

    この泉はコルドバ宮殿(Palacio de los Córdova)にあり、若いカップルが訪れて泉に花を投げて永遠の愛を願うそうです。


  2. テルエル、恋人たちの伝説
    ロマンティックで悲劇的な愛の舞台といえばアラゴン州のテルエルを忘れてはいけません。スペイン版「ロミオとジュリエット」と言われる伝説があります。

    豊かな家のイサベルと貧しい家のフアン(ディエゴとも言われます)は愛し合っていて、結婚したいと考えていましたが、身分の違いからイサベルの親は許しません。
    フアンはお金持ちになって帰るから待っていてほしいといって、イスラム教徒との戦いに参加し、5年後に戻ってきます。
    親の命令ですでに人妻となったイサベルはフアンの愛に応えられず、フアンは悲しみのあまりその場で亡くなります。
    イサベルは後悔して、サン・ペドロ教会に安置されたフアンの遺体にキスをして息を引き取ります。
    二人の遺体は二度と離れることがないようにサン・ペドロ教会の霊廟に一緒に埋葬されています。


  3. サラマンカ、カリストとメリベアの庭
    ラ・セレスティーナ(La Celestina)の登場人物であるカリストとメリベアの愛の物語は、スペイン文学の中で一番有名かもしれません。

    ラ・セレスティーナの作家であるフェルナンド・デ・ロハスはこの作品のインスピレーションをこの庭で得たと言われています。
    サラマンカの古い石畳や石造りの建物が続く中、この庭(Huerto de Calixto y Melibea)では季節の花や木々を楽しむことができ、人々の憩いの場になっています。


  4. ペドラサ、ペドラサ城
    カスティーリャ・イ・レオン州セゴビア県の村であるペドラサは、ルーラル・ツーリズムの目的地として人気です。
    マドリードから1時間ほどで、石畳の中世の雰囲気が強く残る村です。

    この村にあるペドラサ城にも叶わなかった恋の悲しい伝説があり、満月の夜には城の周りに幽霊が出ると言われています。
    怖いものが好きな人にはお勧めかもしれません。


  5. ペニスコラ、貝殻の家
    バルセロナとバレンシアの中間にあるペニスコラの村は、地中海に突き出した岬の部分が旧市街になっています。
    ペニスコラにも愛の伝説がたくさんありますが、生まれた村に対する愛の伝説もあります。

    ある貧しい女性が村の歴史を学んで観光ガイドを始め、それで得たお金で夫と一緒に美しい家を建て、貝殻で飾りました。それが貝殻の家(La Casa de las Conchas)で、ペニスコラの代表的な見どころになっています。


  6. トッサ・デ・マール、永遠の愛の岩
    トッサ・デ・マールはバルセロナとフランス国境の中間にあるコスタブラバの小さな海岸の村。
    地中海眺めながら散歩するのに最適な場所です。海賊からの攻撃から守るための城壁に囲まれた村には大小の2つの美しいビーチがあります。

    伝説によると、村の美しい娘に恋した海賊が娘からの返事を待って、船を砂浜に埋めて待つうちに船の竜骨(船の構造部材)が岩に変わったそうで、その岩は永遠の愛の象徴になっています。


  7. ロンダの伝説
    アンダルシア州マラガ県にあるロンダは標高700メートル以上の断崖絶壁の上にある町です。
    深い谷に流れる渓流によって分断された2つの岩盤の上に旧市街と新市街が発展し、その2つをヌエボ橋がつないでおり、その姿は圧巻です。

    この町にも伝説が多く存在していますが、悲劇的な結末のものが多いです。
    有名なのはムーア人の王の家(La Casa del Rey Moro)の伝説でしょう。
    美しい自分の娘が誰にも見られず川で水浴びできるように、谷底深く川まで降りる365段の階段を作るように命じたというものです。

さて、行ってみたいと思える伝説はあったでしょうか。
伝説を知ってから見ると、同じ景色も違って見えてくるかもしれません。


Puente Nuevo, Ronda
モバイルバージョンを終了