スペイン語でtonto/tontaと聞けば、「バカな、愚かな」という意味がすぐ思い浮かぶと思います。
他にも「わずらわしい、やっかいな、無意味な」などの意味でも使われます。
でも、動詞などと組み合わさった表現になると、「バカな」という意味からは想像できない意味になることも。
慣用表現によくあることですが、一語一語の意味はわかるのに全体の意味がわからない、何を言いたいのかわからないという現象がおきます。
わからない表現があったときは、その場で質問したり、あとから意味を確認したりする癖をつけておくと、少しずつわかる範囲が増えていきます。(そう信じたいです。)
では、tontoのつく表現を見ていきましょう!
・hacer el tonto:無為に過ごす、つまらないことに時間を費やす、バカなことを言う
Cuando no está con sus amigos, Juan suele hacer el tonto en el sofá.
友達といないときはフアンはソファでダラダラしている
Estoy ocupada, no tengo tiempo para hacer el tonto.
私は忙しくて、つまらないことをしている暇はない
・hacerse el tonto:知らない(聞こえない、見えない)ふりをする(=hacerse el sueco)
No te hagas el tonto y escúchame.
聞こえないふりをしていないで、私の言うことを聞いて
・a lo tonto:無意識に、気づかないうちに
A lo tonto, nos bebimos todas las botellas.
気づかないうちに私たちは全部のボトルを飲んでしまった
・ponerse tonto/tonta:横柄になる、傲慢になる
Desde la muerte de su esposa, se puso tonto.
妻の死から彼は傲慢になった
意味がわかると、なんとなくtontoから推測できそうな気がしますが、
知らないと正確な意味を想像するのは難しそうです。