スペインで人口の多い街を挙げると、1位がマドリード、2位がバルセロナ、3位がバレンシア、4位がセビーリャという順位が長らく続いていましたが、2023年1月1日現在の報告書『Cifras 2023』の統計によると、サラゴサがセビーリャを抜いて、スペインで人口第4位の都市になったことが判明しました。
アラゴン州の州都であるサラゴサは、2023年1月1日現在で人口が694,109人に達し、2022年の1年間で9423人増加、2022年比で1.36%の増加となりました。アンダルシア州のセビーリャの人口は693,229人で、わずかにサラゴサを下回りました。
サラゴサの人口構成は52%が女性で平均年齢は47歳、残り48%が男性で平均年齢は44歳となっています。
サラゴサに登録されている住民のうち、86%がスペイン人で596,230人、残りの14%の97,879人は外国人で、出身国を多い順に上げると、ルーマニア、ニカラグア、コロンビア、モロッコ、中国でした。また、ウクライナの情勢を受け、ウクライナ出身の住民の数が47%増え、2021人になっています。
今回のサラゴサの人口増加は外国人の住民が増加したことによるもので、スペイン人の住民数は逆に0.31%減少しています。街の人口の増減は選挙や政治にも影響してくるので、多くの人が今回の変化を重要視しているようです。