秋分も過ぎて、スペインでも日本でも秋が本格的になってきました。
この時期は大気の状態が不安定で、暑い日があるかと思えば急に気温が下がって肌寒い日もあります。これはスペインでも同じです。
でも、スペインでは9月の最後の週の9月29日前後に、例年気温が急に上がって夏日が戻る時期があり、“veranillo de San Miguel”(サン・ミゲルの夏)と呼ばれています。
9月29日は聖ミゲル、つまり大天使ミゲル(ミカエル)をお祝いする日で、ちょうどこの頃に気温が上がるので「サン・ミゲルの夏」と呼ばれるようになったそうです。
毎年この時期は暖かい大気がスペイン上空に流れ込んでくるため気温が上がり、アンダルシアやムルシア、エストレマドゥーラなど一部の地域では30度を超えます。北部でも25度くらいまで気温が上がるところがあります。
毎年のことなので、夏日が戻ることを見込んでビーチに行く計画をたてる人もいるそうです。
この気温の高い時期は数日続き、再び気温が下がって秋が深まって行きます。
スペインの気候は基本的に乾燥しているため、朝晩の気温の変化が激しく、昼間は暑いくらいでも日が落ちると寒くなるので上着は必須です。
今年の“veranillo de San Miguel”は少し短めのようです。