メキシコ・トラスカラ州(メキシコシティから東へ車で約2時間)にある中学校での授業風景を巡って先生が行ったある行為がSNS上で注目を浴びています。
Facebookで公開された1枚の写真。クラス内で生徒が席につき試験を受けている写真ですが、クラス内にいる生徒が全員、四角の段ボール箱を頭から被っています。(Facebookページより引用)
なぜこうなったのか、それは教室にいる子どもの先生が思いついたもので、試験でカンニングしないためのカンニング対策だったのです。
段ボール箱の両目の部分だけ穴をあけて、それを被るというなんとも斬新なアイデア…!
段ボールを頭から被れば思うように頭も動かせず、視線は机の試験用紙しか見えないので嫌でも試験に集中せざるを得ないのですね。この時代にかなりアナログな方法とも言えるでしょう。
みなさんはこの先生のアイデア、どう思いますか?
ネットではこの写真を見たユーザーらは先生のアイデアを賞賛する声が多いのに対して、生徒の親らは正反対。段ボールを被ることを提案した先生の解雇を求める声明文も発表しています。
声明文は、
「屈辱的行為です。子ども達は屈辱以外に、身体的、感情的、心理的暴力を受けたと言っていいでしょう。子どもの教育環境を考慮する親として、教師が行った行為は許されるべきことではなく、子どもらの権利を確保するためにも、州の教育当局機関はこのような暴力を見過ごすべきではありません。私たちは、この教師の行為を糾弾し、即座に彼の解雇を求めます。」というもの。
この写真を見た生徒の親達が、「子供たちへの人権侵害」として、Facebook上でシェアし拡散、先生の解雇を求める事態になりました。それで炎上している訳です。
賞賛しているネットの意見は、
「こういう先生こそ今の学校に必要なのでは?」
「私も教師です。このアイデアをちょっと試してみたくなった」
「良いアイデア!素晴らしいテクニックだと思います」
「私も子どもを持つ親ですが解雇するほどそこまで悪いこととは思わない」
「箱うんぬんよりも親は子どもが勉強に取り組む姿勢を心配するべき」
といった意見があがっていました。
賛否両論ありますが、日本で同じ事が起こってもメキシコと変わらず色々な意見が出て、同じような状況になるでしょう。
先生のアイデアがどうこうというものでなくて肝心なのはカンニングをしたらいけない、ということをどもが理解し社会に出ることですね。