Muy Interesante Web記事より
ビール1杯のことを、スペイン語で 「Una Caña」と言いますが、この言葉の語源はどこから来たのでしょうか?
通常スペインでは、ビールは長細いシリンドル状のグラスで飲むことが多いのですが、「Caña」 を辞書で調べると、中が空洞の茎状のものとあります。では、なぜ一体そんなストローみたいな呼び方を?と思うのですが、実はこの名前はビールサーバーの構造から来ています。ガスとビールが混ざり、細い冷たい管を通って最終的にはバルブレバーを通って液体が出てくるのですが、その細い管のことを取ってこの「Caña」という名前が付いているのです。
また、「dar caña」という表現があるのですが、語源は19世紀頃アンダルシア地方で背中に飲み物を(主にワイン)入れた容器を背負った呼び売り商人が、太いシリンドル状の筒を持っていてワインを提供したことからこの言葉は生まれました。しかし、この「dar caña」の意味自体は、スラングで「殴る」という意味になってしまいます。
ビールのおつまみは、スペイン人の好むそれも日本人と同じく揚げ物や味の濃いものが多いようです。また、彼らに取って斬新なコンビネーションとしてチーズ、アジア料理、チョコレートにまで合わせる人がいるとか。あと、同じビールを頼んでもバスク地方で出てくるビールの量はマドリードの2倍の量だそうです。
スペインでビールは不動の人気
通常スペインでは、ビールのことをセルベッサ(Cerveza)と呼びますが、カーニャ(Caña)と頼むこともできます。サン・ミゲル(San Miguel)マオウ(Mahou)クルスカンポ(Cruzcampo)エストレージャガリシア(Estrella Galicia)エストレージャダム(Estrella Damm)アルハンブラ(Alhambra)サラゴサーナ(Zaragozana)・・・
何と言ってもビールが一番人気のスペインですが、バルのビールがなぜあんなにも美味しく感じるのでしょう?
それは、ビールを注ぐ前に必ず水でコップを濡らしているからなのです。そして必ずコップは傾けながら注ぐ、これがきめ細やかで豊かな泡立ちの、プロフェッショナルなら必ず実践しているコツなのです。あと、フレッシュな炭酸の量。
これからスペインのバルに行くことがあれば、ビールを注ぐウエイターがコップを濡らしている姿をぜひ観察してみて下さい。そして、「Una caña, por favor」または「Una cerveza, por favor」と注文しましょう!!