マドリードまたはバルセロナとグラナダ間を移動される予定のある方に朗報です!待望のグラナダ発着のAVE(高速鉄道)が間もなく運行開始し、6月3日から切符の販売が始まる予定。最初の運行は6月24日の月曜日となる可能性が高いとみられており、ずれ込んでもこの最終週中に運行するとグラナダ市長が発表しました。当初の目的地はマドリードとバルセロナで、追ってマラガとセビリアの路線も開始の予定。
11月からマドリード行きのTalgoの運行が開始されてはいるものの、マドリードまでは5時間半かかります。グラナダ駅への鉄道の出入りは事実上4年前の2015年の4月から不能な状態になっています。この年、当初数ヶ月の予定で従来の軌道をAVEに適合するための工事が開始されたのですが、軌道と線路の変更のためグラナダでは鉄道不通でAVEを待つ状態が4年続いているのです。
このため、2015年以降グラナダからの鉄道での移動は、実際にはまずAVEの停車駅のアンテケラ(Antequera)までバスに1時間に乗ることになります。この冬に洪水でセビリアの線路が不通になったときは、セビリアとグラナダ間の移動は完全にバスのみになっていました。
Renfe(スペイン国営鉄道)の発表によると、切符の販売は「安全性の検証と運転手の養成」を開始してから始めるとのこと。試験運転を行って運行予定を変更せざるを得ない事態が起これば改めて発表する、試験運転が成功すると信じている、としています。
グラナダ発着のAVEの運行が開始されるとはいえ、まだ工事が終わったわけではありません。グラナダから30分ほどのロハ市(Loja)の線路は19世紀のものでトンネルもあるため、スピードを時速100キロ以下に落とさざるを得ない状態。すでに政府はこの部分の工事を承認済みで、迂回経路の建築が開始されています。
マドリード、バルセロナからグラナダへAVE1本で行けるようになるのは便利ですね。AVEの運行開始予定は変更の可能性もあるので、利用される方はRenfeのサイトなどで確認してください。