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バルバリズム

バルバリズム(barbarismo)という言葉がある。ラテン語のバルバリスムス(barbarismus)から由来し、「外国語」や「外国人」を意味する。その昔、異邦人が他国に侵入した際に直面した言葉の壁を表している。スペインの国立言語アカデミーRAE(La Real Academia Española)によると「不正確な発音や言葉の使用」とある。

 

 

スペインの教育出版社で主に教育機関のテキストを取り扱うルビオ社(RUBIO)の専門家たちによると、現代は新語、造語が入り混じる言葉のカオスの時代であるという。そしてそのカオスは、韻律(いんりつ)、構文、筆記、アナロジーの面から見られるそうである。何やら難しいが、要するに気が付かない内に「間違った言葉使い」をしてしまっているというのだ。ここに、25のスペイン人がよく間違えて使っている単語を挙げてみた。

 

 

意味
idiosincracia idiosincrasia 特異性
preveer prever 予見する
beneficiencia beneficencia チャリティ
visicitud vicisitud 転変
suscinto sucinto 簡潔
aférrimo acérrimo 強固な
excéptico escéptico 疑い深い
convalescencia convalecencia 病後
discrección discreción 裁量
esplanada explanada 遊歩道
innundación inundación 洪水
fideligno fidedigno 信頼性の高い
fregaplatos friegaplatos 皿洗い機
inexcrutable inescrutable 不可解な
misógeno misógino 女嫌い
prevadicación prevaricación ごまかし
subrealista surrealista 非現実主義
sujección sujeción 服従
transtornado trastornado 狂しい
exalar exhalar 息を吐く
exhuberante exuberante 豊かな
exumar exhumar 掘り起こす
exausto exhausto 疲れ
exibir exhibir 示す
exortar exhortar 声援する

 

 

読み書きの間違いは、主に「 B」と 「V」 で例えば、誤 estava→正 estaba、「J」と 「G」誤 extrangero→正 extranjero、「X」と「S」誤 esplanada→正 explanada などに多く見られる。subや trans などの接頭語がつく単語も、誤 subrealista→正 surrealistaや、誤 transtornado→正 trastornado などと間違いやすい。XHを含む単語も然りで、誤 exalar→正 exhalar、誤 xhuberante→正 exuberanteのようにXとHを綴りに入れるのを忘れがちになる。

 

 

 

加えて、スペイン構文にも間違いが起こりやすいのが「性別」や「数」である。男性名詞と女性名詞があるスペイン語は、スペイン語学習者にとって非常に困難な壁で、特にイレギュラーな単語は間違いやすい。例えば、誤 la problema→正 el problema、誤 la mar→正 el mar、誤 la calor→正 el calorなど。そしてスペイン語にとっての外国語も落とし穴で、英語 footbal→スペイン語 fútbol や baguette→ bagueteはミスをおかしやすい。

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