平成ももうすぐ終わりですね。この平成という年号は日本独自の紀年法であり、西暦に対して和暦と呼ばれています。また、暦注の1つで一般のカレンダーや手帳にも記載される大安カレンダーは、日本で大変影響力があります。実はスペインにも西暦以外に特別なカレンダーがあることをご存知ですか?それは聖人カレンダー(Santoral)と呼ばれ、1年365日の全てに聖人の名前が付いています。そして、この習慣は4世紀頃からずっと続いているのです。
例えば、1月12日を諸聖人のカレンダーで見てみると、 サン・アルカディオ(San Arcadio) サン・ナサリオ(San Nazario)サン・タティアナ(San Tataina)の日となっています。聖人の数が365日よりも多いため聖人の名前が連なる日もあります。4月23日にカタルーニャで盛大に祝うサン・ジョルディ(San Jordi)の日や、6月24日のサン・フアン(San Juan)の日、 6月29日のサン・ペドロ(San Pedro)などはとても有名です。スペイン人にある名前は大抵この中から見つける事ができます。また、自分の子供にその日に当たる聖人の名前を付ける人もいるほど、この聖人カレンダーはカトリックの国であるスペインの生活に密接する大事な暦なのです。