クリスマスが近づき、スペインの街はクリスマスの雰囲気でいっぱいです。クリスマスはスペインの伝統的な行事ですが、最近ではアメリカ文化の影響で変わってきている部分もあり、ブラック・フライデーやハロウィンなども定着しつつあります。
さて、スペインの人はクリスマスについてどんなふうに感じているのでしょうか。2018年に2000人を対象にクリスマスに関する調査が行われました。まずは、「レジェス・マゴスとサンタクロースのどちらが好きか?」という質問では、54%がレジェス・マゴス(Los Reyes Magos: 東方の三賢人)、18%がサンタクロース、28%が両方と答えました。レジェス・マゴスが圧倒的かと思いましたが半分強にとどまり、両方が好きと答えた人が意外に多いです。サンタクロースが浸透しつつあり、サンタクロースとレジェス・マゴスの両方にプレゼントをもらう子供も増えているそうです。プレゼントの準備が大変そうですね。
「クリスマスが好きか?」という質問では、74%が好き、24%が嫌いと答えました。やはり好きな人が多いですね。好きな理由は、主に「家族や親戚での集まり(60%)」、「クリスマスの雰囲気(58%)」、「伝統的なところ(46%)」、「プレゼントがもらえる(43%)」でした。逆に嫌いな理由は、「嘘っぽい、偽善的なところ(53%)」、「いない人を思い出すから(47%)」、「お金がかかる(43%)」、「会社のクリスマスの夕食会(17%)」、「家族や親戚の集まり(16%)」となっています。家族や親戚などで集まるとなると、会いたい人もいれば、苦手な人もいるでしょうから、疲れる部分もありますよね。日本でも年末年始は会社の忘年会や親戚の集まりなどがあるので、人間関係や支出が気になる気持ちは理解できる気がします。
「クリスマスに家を飾り付けするか?」という質問には、70%の人が「飾り付けする」と答えました。ほぼクリスマスが好きと答えた割合と同じなので、好きな人は飾り付けをするのでしょう。
あたりまえですが、クリスマスを祝う国に生まれたからといってスペインの人みんながクリスマスが好きなわけではないということがわかります。でも、なんだかんだ言っても楽しむのが好きな人が多いので、うまく楽しんでいるのだと思います。