昨日11月10日に「祝賀御列(おんれつ)の儀」が行われました。沿道の奉祝者数が約11万9000人。日本での行事ですが国外でもニュースに取りあげられていたり、外国人の奉祝者もいたりとニュースで見られた方も多いと思います。
さて、もうそろそろ議題に上がってくるのでは?というのが「王位継承問題」。即位された天皇皇后両陛下の子どもは愛子さまお一人です。次の天皇は誰?どうなる?と多くの国民が疑問に思っているのではないでしょうか。
スペインの新聞エル・パイスでは日本人の約70パーセントが女性天皇を認める、賛成としている声がある、と取り上げています。これに対し21.9%は反対でもっとも多い理由は「万世一系」が途切れるから、とのこと。
この「万世一系」、皇位は皇統に属する男系の男子が、これを継承する。つまり父方に天皇の血筋を引く男性のみが天皇になると定められています。天皇の父方の家系をさかのぼっていくと、最終的に初代である神武天皇に行きつくという考え方が根強く残っているため、この意見が反対派で多いようです。
ですがいま現在、皇位継承権を持つのは秋篠宮さま、悠仁さま、常陸宮さまの3人になり40代以下で若く、かつ王位を継承できる皇族は悠仁さまのみです。
これだけ毎日のように「女性活躍」「女性の社会進出応援」「誰もが働きやすい社会に」と言われていても、まだまだ日本では根強く男尊女卑の考え方が残っているんだなと思い知らされます。
ところでスペインではどうでしょうか。現在スペイン国王夫妻には女の子が二人。レオノール王女とソフィア王女です。もし現在のスペイン国王が次の時代に王位を継承する、となれば王位継承順位が1位の長女レオノール王女が女王になるでしょう。
日本とスペインの二国を比べるとスペインの方がまだ男尊女卑は強くないのかも…
スペインでの日本の王位継承問題についての世論は、
「伝統が大事なのは分かるが大昔のようにはいかないのが歴史だ。」
「男尊女卑が強すぎる…ここまでだとは思わなかった」
「もし『万世一系』と同じ事がスペインでおこったら世間が許さないだろう」
人口減少、少子高齢化問題、社会保障などが問題視されている現代で「伝統」に固執せず、社会の動きや同行に併せて歴史を作っていくことも大切だと思います。
一筋縄ではいかないであろう、王位継承。今後に注目ですね。