朝食を外で取るスペイン人が増えています。NPD Foodserviceの2018年の調査によると、朝食を外で取る人は5%増えている一方、昼食や夕食を外で取る人は1%の伸びに留まっています。そして、この朝食の伸びを後押ししているのがコーヒーの消費です。
実際、外食でのコーヒーの注文はスペインで24%に達していて、外食した際に4回に少なくとも1回はコーヒーが飲まれている計算になります。そして、このコーヒーの消費は1%以上の伸びを示しています。
これは1億2,800万杯分の増加に相当。このうち52%はカフェテリアで消費されています。「数年前から、消費者に今までと違う、より良いサービスを提供しようと改革が行われているのがカフェテリアの業界です」とNPD Foodservice。
■コーヒーを飲む場所の変化
このように、従来のカフェテリアが新しいコンセプト、つまりコーヒーベーカリーやパン屋などのカフェテリア、コーヒーに特化したお店などで置き換えられつつあります。その多くはチェーン店で、カフェテリアの顧客の16%、外食でのコーヒーの売上の8%を占めています。まさにカフェテリアは家庭の外でコーヒーを飲むための主な場所になっていて、コーヒーの大部分は午前中に売り上げられています。午前中に1日のコーヒーの67%が消費され、コーヒーの伸びの3分の2を生み出しているのです。
■時間帯によって飲むコーヒーの種類が変わる
飲まれるコーヒーの種類に目を向けると、1日の時間の経過につれて、消費者の好みにばらつきが見られるようになります。午前中はカフェ・コン・レチェが圧倒的に好まれ、消費されるコーヒーの60%を占めています。昼食で飲まれるコーヒーはカフェ・ソロかコルタードが68%。昼食以降や夕食後に飲まれるのは、伝統的なコーヒー(カフェ・コン・レチェ、コルタード、ソロ)とより洗練された特別なコーヒー(カプチーノやラテなど)が半々くらいになります。
日本でもチェーンのカフェテリアが増え、様々な種類のコーヒーを楽しむ人が増えました。同じように、スペインでもチェーンのお店でコーヒーを飲む人が増えているようです。スペインでは時間帯で飲まれるコーヒーの種類が変わるそうです。もしスペインに行ったら、現地の人が飲むコーヒーの種類を観察してみると楽しそうですね。