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レティーロ公園のクリスタル宮殿

Wikipediaより

マドリードのレティーロ公園のクリスタル宮殿は、1887年に竣工されたガラスと鉄鋼で建てられた宮殿です。同年のフィリピン展の際に建てられましたが、現在は現代アート美術が展示されています。1851年にJosepg Paxtonによって作られたロンドンのハイドパークにあるクリスタル・パレスからインスピレーションを得て、建築家Ricardo Velázquez Boscoがこの宮殿のデザインをしたのでした。

この宮殿の骨組みは鉄鋼から成っており、名前のごとくお椀型のガラスに覆われているのが特徴です。陶芸家 Daniel Zuloaga 監修のもとに建てられ、陶器を細部にまで使用した繊細な作りとなっています。1887年当時の新聞記事El Globoよりこの宮殿の様子が記述されていますのでご紹介致します。

 

・・・レティーロ公園のクリスタル宮殿は、イオニア式の壁はガラス製、骨組みは鉄鋼のクラシックな佇まいを醸し出している。天井は、まるで三つ葉のクローバーのように3つ丸いドームに分かれており、高さ22,60mのから水上植物の浮かぶ池を見下ろしている。細長い建物は、フィリピン独特のイネ科の植物や南国のヤシの木が植わっている。クラシックな玄関は、ギリシャ様式で実に優雅なデザインの柵に囲まれ、正面玄関前の池に、すらりとしたシダ科の木々が鏡のように映る様は実に美しい・・・。

 

多種類の沈水植物が浮かぶ人工のこの池は、船の乗り降り用に梯子が中に伸びており、周りにはトチノキも多く見られます。
また1936年の5月10日には、クリスタル宮殿が国議会場となり、874人中754票獲得で共和制府の首相 Manuel Azaña が誕生しました。1975年には大体的な改築が行われ、1992年にはマドリードのArganzuela町にもう一つクリスタル宮殿が建設されました。

 

 

 

 

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