12月3日はバスク語の日(Día Internacional del Euskera)です。
バスク語はバスク地方で話されている言語で、話者の数は70万人ほど。
スペイン語とバスク語は地理的には近いですが、言語としては全く異なり、バスク語と似ている言語は他になく、その起源は古く、謎に包まれています。
レコンキスタにはバスク地方の人もたくさん参加したため、この時代のスペイン語はバスク語の影響を今より強く受けていたようです。
たとえば、『Cantar de mio Cid(わがシッドのうた)』には、「兄弟」を意味するバスク語「anaia 」が何度も使われているそうです。
RAE(Real Academia Española)によると、スペイン語に取り入れられているバスク語は95語と多くはありませんが、日常的に使われる言葉が結構あります。
そのいくつかを見てみましょう。
・izquierdo / da:(形容詞)左の、左側の、左利きの
バスク語ezkerra(左の)から
・muñeca:(女性名詞)人形、手首
バスク語muno(丘)から
・mochila:(女性名詞)リュックサック、バックパック
バスク語motxil、motilの縮小語(少年、青年)から
・bacalao:(男性名詞)タラ(魚)
バスク語bakailaoから
・angula:(女性名詞)うなぎの稚魚
バスク語angulaから
angulas a la bilbaína(うなぎの稚魚をオリーブオイルとにんにくで炒めたバスク料理)
・guiri;(名詞)(口語で)外国人旅行客
バスク語guiristino(イサベル2世=マリア・クリスティナ支持者)から
バスク語起源のスペイン語の単語、知っているものはいくつありましたか?
なぜその言葉がスペイン語に取り入れられていったのかを考えると、興味深いですね。