日本では毎年12月に今年を象徴する漢字が発表されますね。
今年の漢字の1位は「密」でした。
この漢字がこんなに使われた年は今までなかったと思います。
新型コロナウイルスの流行が大きく影響しています。
同じようにスペインでもFundéuというスペイン語関連の機関からその年の単語が選ばれます。
たとえば、2018年はmicroplástico(マイクロプラスチック)、2019年はemojis(絵文字)という単語が選ばれました。emojisは日本人にもなじみがありますね。
すでに2020年の単語の候補が12語選ばれており、この中から今年の単語が年末に決まります。
どんな単語が選ばれたのか見てみましょう。
coronavirus
「コロナウイルス」今年は耳にすることが多かった言葉ですが、実は身近に存在するウイルスで、風邪の10~15%はこのウイルスが原因だそうです。複数の種類があり、SARSやMARSもこのウイルスの1種。2019年以降に流行している新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)もこの1種です。
infodemia
「インフォデミック」あるテーマについての情報が過剰に存在している状態のこと。正しい情報と間違った情報が混在しているので取捨選択する必要があります。informaciónとepidemiaがくっついてできた言葉です。
resiliencia
「レジリエンス」逆境において、それに適合して回復する能力のこと。立ち直る能力。
confinamiento
「ロックダウン」日本では英語からの「ロックダウン」や「都市封鎖」などが使われていました。ある特定の地域や建物などの出入りを制限すること。屋外への外出を禁止することも意味することもあります。
COVID-19
「新型コロナウイルス感染症」新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症。
teletrabajo
「テレワーク」インターネットなどを使用して職場以外で仕事をすること。感染予防のために自宅などでテレワークする人が増えました。
conspiranoia
ある言動を陰謀によるものだと考える傾向。
un tiktok
「ティックトック、短いビデオ」TikTokと大文字で書くと動画共有アプリのことを指し、小文字で書くとそのアプリで共有される短い動画を意味する名詞になります。
estatuafobia
人種差別に関する情報などで見かける言葉です。estatua「銅像」と-fobia「~恐怖症」という言葉がくっついてできた言葉で、「銅像に対する拒否感、拒絶」を意味します。
pandemia
「パンデミック」病気が非常に広い範囲で世界的に流行する状態や、感染者が非常に多い流行のことを意味します。
sanitarios
「公衆衛生労働者」医療機関で働く人。
vacuna
「ワクチン」
いくつ知っていましたか?
やはり新型コロナウイルス関連の言葉が多いですね。
来年はもう少し明るい言葉が並ぶことを祈ります。