リフォーム上手のスペイン人
自宅の部屋の壁の色を塗り変える。日本の家屋事情からするとあまり馴染みのない言葉の響きなのではないでしょうか?以前 こちら でもご紹介しましたが、スペインの友人のお宅へ訪問して、居心地の良い空間作りやちょっとしたデコレーションの上手さに驚かされる事が多々あります。それは、決して広い家に住んでいるという訳ではなく、自分の好きな色に塗られた壁に飾られた絵や家族写真が引き立っていたり、家具と壁のコントラストが映えて素敵だったり、ちょっとした隅っこのスペースにライトアップがされていたり。
もちろん、全てのスペインのお宅がそんな風ではありませんが、家の中を居心地よくすることに関しては彼らは手間ひまをかけることを惜しまないような印象を受けます。家の壁の素材は大抵、セメントやレンガなどが主流で、そこにペンキが塗られていることが多いです。プロに任せて壁を塗ってもらう場合も、自分でホームセンターに行ってペンキを買ってきて塗る場合も完全に乾くまで2、3日かかりますし臭いが完全に取れるまでは何週間もかかります。その間、不便な思いをしながらも自分で少しずつ壁を塗る作業が好きな人にはたまらなく楽しいようです。しかも、近年DIYが流行っているスペインですので、棚を取り付けたり、小屋を作ったり、器用な人などは暖炉まで作ってしまいます。
ベッドメーキングの達人
スペインのお宅に宿泊させてもらった方はお分かりかもしれません。ピンと張ったシーツがなかなかめくれない程の、完璧なベッドメーキングの技を。特にスペインでもご年配の方に多いのですが、花嫁修業の一環としてこのベッドメーキングはかなり躾けられたそうで、ベッドに早く入りたいのに入り込めない程きっちりとシーツがベッドマットの下に挟み込まれていて、思わず感心してしまう程です。
ホテルを思わせるほどのベッドメーキングは、スペイン人のお宅へお邪魔した際のひとつの注目点であります。泊まらなくても、1度スペインのお宅へ訪問されたらベッドルームを見せてもらって下さい。きっと、ピシーッとシーツが張り詰めてあるはずです。