RAE(スペイン王立アカデミー)の辞書の改訂が今年も行われ、言葉の定義の変更や追加、新語の追加などが行われました。大幅な変更が行われた2018年、2017年に比べて変更は少なく、1100箇所にとどまりました。そのうち、新語の追加は229語。日本でも新しい言葉が一般的に定着したとみなされる場合、広辞苑などの辞書に追加されていきますよね。今回RAEの辞書に追加された言葉にはどんなものがあるのでしょうか?いくつか挙げてみます。
brunch: ブランチ。これは日本でも使いますね。朝食と昼食を兼ねた食事のこと。スペインでもブランチという言葉を使うのですね。
mensajear: 携帯やスマホでテキストメッセージを送る、の意味。名詞の「mensaje」に「-ar」をつけて動詞化しています。
beatlemanía: ビートルズの歌や外見への強い情熱。「ビートルズ狂」という感じでしょうか「Beatles」と「manía」がくっついてできた複合語と言えます。
antitaurino: これも「-anti(~に反対する)」と「taurino(闘牛)」の複合語で、「闘牛反対派(の)」
muesli: ミューズリー。ドライフルーツとシリアルなどの混ざった食べ物。日本でも知られていますね。
arboricidio: これは「arbori-(木)」という接頭辞と「-cidio(殺す)」という接尾辞がくっついてできた言葉です。木を殺すで「木を切ること、自然破壊」の意味です。
なぜ今追加されるのかと不思議に思う言葉もありますが、これらの言葉が一般的に使われているとRAEが認定したということですね。言葉は時代とともに変化し、社会の変化を反映していくものなのでしょう。「antitaurino」「arboricidio」などは動物保護や自然環境保護の意識が高まっていることを表していると考えられます。「mensajear」も時代をまさに反映していますね。今回の改訂で辞書から消えて行く言葉もあるはずですが、どの言葉が削除されたのかはわかりません。
改訂内容について詳しく知りたい方はRAEのサイトをのぞいてみてください。