スペインの町を歩いていると、ペットの犬と歩いていると人をよく見かけます。調べてみると、スペインのベットの数は15歳以下の人口よりも多く、2018年に登録されたベットの数は1,300万匹、そのうち93%が犬、6%がネコだそうです。圧倒的に犬が多いですね。
老若男女問わず、1人で犬と散歩している人もいれば、カップル、赤ちゃん連れの家族まで、ペットと散歩を楽しんでいます。ペットを運動させるためというのではなくて、のんびり一緒に散歩を楽しんでいる感じです。時には、テラス席で飲んだり食べたりしている飼い主や、立ち話している飼い主の足元でおとなしく待っている犬の姿もよく見ます。木陰のベンチで本を読んでいる飼い主の横で寝ている犬もいます。散歩ついでに買い物をしている人もいて、スーパーの店先に犬をつなぐ場所があり、おとなしく待っている犬も見かけます。
レトリバーなどの大型犬やそれよりも大きい犬もいれば、チワワのような小型犬、たまには秋田犬や芝犬もいて、日本より犬種が多い気がします。たいてい、飼い主と一緒にゆったりと歩いています。吠えたり、暴れたりしている犬はあまりいない気がします。よく躾けられているのでしょうか。
そんな姿を見ていて思うのは、ペットの犬と飼い主との関係が日本とは少し違う違うなということです。ペットと人間の関係が近いというか、ペットが家族の一員になっている感じがします。もちろん、日本でも家族の一員としてペットと過ごしている人も増えていると思いますが、ペットと一緒に過ごす時間を大切にしている人がスペインでも多いようです。
ドッグランでは犬を連れた人同士が楽しそうに喋っているのも見ます。ペットがきっかけで仲良くなるのは、日本でもよくありますね。一人暮らしの高齢者の方がペットを飼うことも増えているそうで、ペットが一緒に暮らす大切なパートナーになっていると言えます。これも日本も同じでしょうか。
ちなみに日本のペットの数は、2018年で犬が830万頭、ネコが964万頭、犬の数は減少傾向にあるそうです。ネコの方が室内で飼いやすい、散歩に行かなくてもいいなどの理由があるのかもしれません。
ペット事情からもその国の雰囲気がわかるのは面白いですね。そして、人間と動物がどちらも幸せである関係が築ければと思います。