スペインでは、毎年12月22日はクリスマス宝くじ(Lotería de Navidad)の抽選日!
多くの人が幸運の女神が微笑むことを願いながら、当選番号と自分の宝くじの番号を見比べる日です。
一等の賞金はエル・ゴルド(el Gordo)と呼ばれ、400万ユーロです。
抽選はマドリードの王立劇場(Teatro Real de Madrid)で行われ、番号の書かれたボールが入ったカゴと賞金の金額の書かれたカゴからボールを取り出して当選番号を決めていきます。
ボールが取り出されると、番号と金額をサン・イルデフォンソ学院の生徒が歌うように読み上げていきます。
この読み上げ方は独特で、一度聞くと耳から離れなくなるかもしれません。
クリスマス宝くじは10枚1組のセットが200ユーロで売られますが、バラで1枚からでも買えます。
これはデッシモ(décimo =10分の1)と呼ばれ、賞金も10分の1になります。
多くの人が家族や友達などで共同で購入して、「宝くじが当たったら、どうする?」という話しで盛り上がります。
このクリスマスの宝くじが始まったのは1812年、ちょうどナポレオンによるスペイン侵攻に対する戦争が行われていた時代です。最初の抽選はカディスで行われました。
1892年には現在と同じようにLotería de Navidadと呼ばれるようになり、現在まで毎年欠かさず抽選が行われています。
驚くべきことに1938年の内戦真っ只中でも抽選は行われているのです。
そして今年も新型コロナウイルスに負けず、抽選は行われます。
今年は誰がel Gordoの幸運をつかむのでしょうか?
Si te tocara la lotería, ¿qué harías?
宝くじが当たったら、どうしますか?