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スペインのクリスマスの一大イベント「宝くじ」

スペインの人は宝くじが好きなようで、クリスマスの宝くじ(Lotería de Navidad)を多くの人が買います。家族や友達、近所の人のグループなどで宝くじを買い、「当たったら何を買おう、何をしよう」という会話がはずみます。その当選番号を決める抽選日が12月22日で、この日はテレビやラジオで当選番号を決める様子が流されます。抽選日以降も当選者のインタビューが流されたり、このころはとにかく宝くじ熱が盛り上がります。

 

スペインのクリスマスの宝くじは日本の宝くじとは違っていて、同じ番号の券がたくさん発行されます。100000種類の番号がそれぞれ160枚発行され、1枚が200ユーロと高額なのですが、10分の1券(décimo)が20ユーロで購入できます。

 

この同じ番号の10分の1券を家族や友達、近所のグループなどで買って、一攫千金を夢見るわけです。1等は「エル・ゴルド」と呼ばれて、 賞金は400万ユーロ。10分の1券なら40万ユーロになります。還元率は70%と高いので、1等でなくてもいいから、と期待が膨らみます。

 

スペインのクリスマスは1月6日のレジェス・マゴスの日(Día de los Reyes Magos)まで続くのですが、この日に抽選が行われる宝くじ(Lotería del Niño)もあります。少し規模や金額は小さくなりますが、こちらもチャレンジする人が多いようです。

 

この年明けの宝くじの上位の当たりがよく出る街のランキング(1908年〜2019年の当たりくじの出た年の数)を見ると、1位はマドリードの41回、次がバルセロナの36回、以降ビルバオの17回、バレンシア14回、セビリャ10回となっています。逆に当たりが出ていないのは、カセレス、クエンカ、グアダラハラ、ウエスカでした。大都市で当たりが出ることが多いのは買う人が多いからとも言えそうですが、どうなんでしょうか。

 

もしクリスマスの頃にスペインに行くことがあれば、宝くじを買ってみるのも楽しそうです。現地の人と宝くじで話がはずんで盛り上がりそう!

 

 

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