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スペインのクリスマス商戦 〜台所編〜

Navidad(クリスマス)は、スペイン人にとって特別で大切なシーズンです。スペインでは多くの人がカトリック信者であるため、24日のクリスマスイブはその最骨頂といえるでしょう。いつもは遠く離れて暮らす家族もこの日ばかりは実家へ戻り、Navidad ならではのお料理が並んだテーブルを囲んで団欒の時を過ごすのです。その団欒作りのためには、お料理の材料を手に入れるところから始まるのですが、それにもちょっとしたひと手間が必要なのです。

 

2018年12月3日 LIBRE MERCADO Web記事より

 

スペインのクリスマス前には、必ず価格が上がるものと下がる食品があります。例えば、クリスマスチキンに使われる pularda(プラルダ)という食用に肥育した若い雌鶏や redondo de ternera(ラウンドステーキに使われるきめ細かく軟らかい赤身中心の内腿部位の牛肉)、 Cordero lechal (子羊)などの価格が下がったのに対して、percebes gallegos(エボシガイ)や angulas(うなぎの稚魚)などは2倍に高騰しています。それぞれの価格は、エボシガイが1kg 80.46ユーロ(約10,400円)、うなぎの稚魚が1kg 1.145ユーロ(約146,000円)という驚きです。

 

2018年の今年は、スペインの消費者センターによりますと、2017年度と比べると魚、肉、野菜やフルーツなどの価格が全体的に上昇しているそうです。とはいえ、普段から消費されている魚はあまり上がらず、Merluza(メルルーサ)やalmejas(ハマグリ)は2割弱増しのみだそうです。そして、実は piña(パイナップル)などのフルーツ1割強増しの方が、家庭には打撃とのこと。なお、Jamón Iberico (生ハム)も1kg 67.15ユーロ(約8,600円)とほぼ例年の価格を保っています。

 

 

コツは11月末までに食材を買うこと

 

物価が上昇するとはいえ、クリスマスに準備をしない訳にもいきません。そこで、賢くクリスマス商戦の波に上手く乗るコツとしては、11月末までに帰るものは買っておき、冷凍してしまいましょう。それでなくても、クリスマスプレゼントやレジェスマゴスの贈り物で出費がかさばる12月、スペインの各家庭の主婦は、大抵そのようにやりくりして乗り切っているのです。

 

 

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