人間にとって「書物」は知恵の宝庫。古今東西たくさん書籍が世に生み出されました。ではこれまでで、世界で最も読まれている作品はなんでしょうか。歴代発行部数ランキングです。
1. 聖書(39億部)
2. 『ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ』(5億部)
3. 『二都物語』(2億部)
4. 『指輪物語』(1億5000万部)
5. 『星の王子さま』(1億4000万部)
6. 『ハリー・ポッターと賢者の石』(1億2000万部)
7. 『ホビット』(1億部)
8.『そして誰もいなくなった』(1億部)
9. 『不思議の国のアリス』(1億部)
10.『紅楼夢』(9500万部)
※このランクの出典はスペインメディア『LA RAZÓN』2019年7月15日付の記事です。
聖書が第1位。これはもう自明ですね。世界中の信者のために各国の言語で翻訳されているキリスト教の聖書ですが、現在の世界人口の約半数分が今までに製本されたことになります。聖書は信者ではなくても1冊持っておくと便利ですね。なぜならスペインを含めたヨーロッパや中南米の文化・芸術を楽しむ上でキリスト教の知識はとても重要になってくるからです。
そしてセルバンテスの『ドン・キホーテ』は、これまでに5億部を発行しました。日本でも複数の版で翻訳が出ています。スペインが堂々と誇る不朽の名作ですね! なお実際に完読した人を統計するとその数はおそらく発行部数よりもグッと低くなるでしょう。けれども、聖書を除くと歴史上で最も発行部数が多いという事実は、スペイン語学習者ならみんな注目すべきことではないでしょうか。
ちなみに漫画の歴代発行部数の第1位は『ワンピース』で4億5000万部です。この時点で第3位の『二都物語』を凌駕しています。漫画のパワーはすごい……。