スペイン観光局 Turespaña がリサーチしたところによると、日本からスペインへの旅費の最安値は、バルセロナ行きの568 ユーロということが分かった。対してマドリード、レオン、サンティアゴ・デ・コンポステーラの順で、最高値の6,262 ユーロという値段もついている。2017年度には、 442,000人の日本人観光客がスペインへ渡ったことになるが、10年前と比べるとその数約2倍、そして日本人がスペイン国内で落として行くお金も一日につき400 ユーロ上昇という結果が出ている。
これらのデータ結果から、日本人観光客はスペインにとって大変メリットがあることは分った。しかし、何故日本人はそんなにもスペインに旅するのか?
スペイン観光局の調べによると、旅行のガイドブックに紹介されるスペインの各観光地を元にリサーチされており、100%の確証ではないにしろ、日本人がガイドブックに掲載されている名所に多く訪れていることは確かである。よって、スペインも含めたヨーロッパ圏を旅するには、パンフレット(ガイドブック)が重要なヒントとなっているようだ。JTBによると2017年度に旅をした35%の人がそれに当てはまるそうだ。22.9%が、人からのオススメによるもので、23.9%がインターネット検索、13.4%が映画やテレビを参考に、残りの12.9%が、雑誌などを利用するそうである。
日本のガイドブックや旅行会社が発行するパンフレットに掲載されているスペインの名所15ヶ所と日本からのツアー数は以下の通りである。
1 Barcelona(バルセロナ) (74.5%) ※ 毎年18,810ものツアーが組まれている。
2. Madrid (マドリード) (48.4%) 1,222ツアー
3. Granada(グラナダ) (9.8%) 248ツアー
4. Córdoba(コルドバ) (5%) 126ツアー
5. Málaga(マラガ) (2.3%) 58ツアー
6. San Sebastián(サン・セバスチャン) (2.1%) 53ツアー
7. Santiago de Compostela(サンティアゴ・デ・コンポステーラ) (1.6%) 41ツアー
8. Sevilla(セビージャ) (1.6%) 40ツアー
9. Bilbao (ビルバオ)(1.3%) 32ツアー
10. Ronda(ロンダ) (1.3%) 32ツアー
11. Valencia(バレンシア) (0.7%).
12. Ibiza(イビサ) (0.7%)
13. León(レオン) (0.5%)
14. Palma de Mallorca(マジョルカ島) (0.4%)
15. Costa del Sol(コスタ・デル・ソル) (0.4%)
なお、フランスでも同じ事が言えるそうだ。圧倒的人気のパリ(95.6%)、続いてサン・ミッシェルとニースが人気である。イタリアの場合、ローマ(71%)フィレンツェ(31%)ヴェネチア(23%)、ミラノ(20%)でイギリスの場合、ロンドンが(97.7%)である。ドイツのみミュンヘン(52%)、フランクフルト(49)、ベルリン(20)、ローテンブルク(バイエルン)(17%)、ドレスデン(8%)と、行き先の振り幅が大きい。