今から137年前に建設が始まったバルセロナの顔サグラダ・ファミリア。長らく「未完の傑作」として名を轟かせながらも、天才アントニ・ガウディの遺した設計図の研究は着実に進められ、大勢の人びとが2026年の完成に向けて従事していますが……実は、今まで建設許可が下りておらず、スペイン屈指の観光地であるのに「違法建築」の状態でした。
しかし! とうとう……とうとう……その建設許可が下りました! サグラダ・ファミリアの公式サイトが6月7日付に発表。
スペイン語の原文と訳文はこちら:
El Ayuntamiento de Barcelona aprobó ayer la licencia de obras que permitirá a la Junta Constructora de la Sagrada Familia seguir construyendo el proyecto de Antoni Gaudí.
La regularización de la licencia de obras es el resultado de un trabajo conjunto entre el Ayuntamiento y la Sagrada Familia, que han colaborado estrechamente durante los dos últimos años. El pasado octubre las dos instituciones firmaban un acuerdo para regularizar la licencia de obras y contribuir económicamente a la urbanización, la movilidad y el mantenimiento del entorno.
Como paso previo, en febrero se aprobó el Plan Especial y la Modificación del Plan general metropolitano.
Así pues, hoy ya es una realidad: tras 137 años, la Sagrada Familia ha regularizado la licencia de obras.
バルセロナ市議会は昨日、サグラダ・ファミリアの総合建築会社にアントニ・ガウディのプロジェクト建設を続行することを認める、建設許可の承認をしました。
公に建設許可が下りた背景には、ここ2年間、密接に結びついていた市議会とサグラダ・ファミリア両者の協働があります。昨年の10月、両機関はこれに関わる同意をしました。それはサグラダ・ファミリアに建設許可を出すことで、バルセロナの都市計画、可動性、環境保全に経済的に貢献するための同意でした。
そのあと速やかに、2月には「特別計画案」と都市全体の「修正案」が承認されました。
こうして、本日(6月7日)についに実を結びました。137年の時を経て、サグラダ・ファミリアに建設許可が出されたのです。
バルセロナのビッグ観光資源にも関わらず、1世紀以上も「違法建築」だったことは衝撃的ですが……。そもそもなんでこんなことに? これは建設からまもない1885年当時、サン・マルティ町が建設許可を出していたのですが、そのあと1897年にこの町がバルセロナ市に併合されたことで起こった、行政上の手続きミス。正式にもう一度バルセロナに建設許可を申請して認可されなければいけないのに、その手続きが放置されていたという、にわかに信じがたい状況でした。
その「ちゅうぶらりん」状態がようやく解消されたのです。これで今後は、正当にバルセロナ市議会側とサグラダ・ファミリア側とがタッグを組んで、プロジェクトを進められますね。
でも、この建設許可のためにサグラダ・ファミリアは460万ユーロ(約5億6400万円)もバルセロナ市議会に支払わなければならないことになりました!! 巨額の資金が動いた大ニュースでもありました。
完成予定の2026年まであと7年!
#SagradaFamília construction licence approved, allowing Antoni #Gaudí’s project to continue. More info on our blog ➡ https://t.co/OPuubJ8eTZ pic.twitter.com/S75tH06LRF
— La Sagrada Família (@sagradafamilia) 2019年6月7日