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2021年の「世界一のパエリア」の名誉はマドリードのレストランの手に

9月12日に行われた国際パエリアコンクールで、マドリードのグアダラマ(Guadarrama)にあるレストランEl Madrileñoが優勝し、「世界一のパエリア」の名誉と賞金2500ユーロを獲得しました!

 

2位はバレンシアのアルカセル(Alcàsser)にあるArrossos per emportar Pepi、3位は同じくバレンシアのジョンバイ(Llombai)のRestaurante Tabick Lounge- Arrosos i Brasesで、それぞれ1500ユーロ、1000ユーロの賞金を獲得しました。さすがのバレンシア勢です。

 

このコンクールは毎年バレンシア州バレンシア県のスエカで行われ、世界的にも有名です。正式名称は“Concurso Internacional de Paella Valenciana de Sueca”なので、日本語にすると「スエカ市バレンシア風パエリア国際コンクール」となるでしょうか。1961年から毎年行われてきたのですが、2020年は新型コロナウイルス蔓延のため開催が見送られ、今年は感染対策を行いながらの開催となりました。

 

パエリアといえば、スペインの米どころであるバレンシアの郷土料理。ウサギの肉やカタツムリ、鶏肉、インゲンなどを入れて作ります。今回のコンクールではパエリアの本場のバレンシア勢を破ってマドリードのレストランが優勝したわけです。バレンシア勢は悔しい思いをしているのかもしれませんが、おいしいパエリアがバレンシア以外のレストランでも食べられるのは嬉しいですね。

 

このコンクールでは、参加者は全員が指定された同じ材料を使用してパエリアを薪の火で作ります。完成したパエリアは、お米の炊け具合、味、色、材料の調和、焦げ具合の5つの基準から評価されます。焦げの部分も美味しいので、それも評価されるのです。

 

今回は40人のシェフが参加し、10人はメキシコ、イタリア、ペルー、米国など海外からの参加でした。スペイン国内からもアンダルシア、バスク地方、マドリードなど様々な地域から参加者が集まりました。日本でもこのコンクールに参加する代表を決定するための日本代表選考大会が行われているようです。

 

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