世界の108カ国で展開されているイギリスのシティガイド『タイムアウト』が先日「世界で最もクールな地区」のランキングを発表しました。
2020年の1位に輝いたのは、スペイン、バルセロナのエスケラ・デ・アシャンプラ地区でした!
1位になったエスケラ・デ・アシャンプラ地区(La Esquerra de l’Eixample)は住宅地で、ピソ(アパート)の建物のブロックごとに中庭があるという建築的な特徴があります。外出規制が行われたときは、この中庭が住民の交流の中心となり、バルコニーでの仮装ダンスパーティが行われました。他にも、有名なレストランが炊き出しを行ったり、LGBTQ+を支援するなど、さまざまな助け合いが行われています。
このランキングは、食べ物や娯楽、芸術、文化、雰囲気、ナイトレジャーなど、さまざまな観点から世界各地を調査して決定されます。
しかし、今年は新型コロナウイルスの流行のため、いつもとは違った年になっています。感染予防対策により、多くの人が家で過ごす時間が増え、街を行く人の数は減りました。一方で、コミュニティの力が試される時期にもなっています。
このような状況から、今回のランキングでは通常の要素に加えて、コミュニティの結束や住民同士の助け合いなども重視されたそうです。
2位は米国のロサンゼルス、3位は香港の深水埗(サムスイポー)地区が選ばれました。
21位にはマドリードのラバピエス(Lavapiés)がランクイン。
日本では兜町が34位にランクインしています。兜町には東京証券取引所があり、証券の街として栄えてきましたが、近年は再活性化プロジェクトにより飲食などの注目スポットがオープンしています。