車ファンが愛するカーラリーは世界各地で開催されていますが、バルセロナには小粋なカーラリーの祭典があります。映画やドラマで観るようなクラシックカーやビンテージカーが出場する、国際ビンテージカーラリー。来週末の3日間(2019年2月16日〜18日)に開幕。
今から60年前に始まったイベントで、1959年2月8日に最初のカーラリーが行われました。この時は20台のクラシックカーがバルセロナのサンジャウマ広場から出発。多くの見物客を魅了し、以後、毎年開催される恒例イベントに。
当時からバルセロナとシッチェスを繋ぐ道路が1つだけあり、「海岸通り(Carretera de las Costa)」という名前で知られていました。そして開催時、運営は参加者たちにある条件を課しました:クラシックカー製造当時の服装で出場すること。これまた粋なルール。なぜこんな条件をつけたかというと、このカーラリーがシッチェスの冬祭り(Fiestas de Invierno de Sitges)に組み込まれたからだそうです。同時期に現地ではカーニバルも開催されたので、カーラリーのドライバーたちにも日常から切り離された古き時代の衣装を身につけてもらい、お祭り全体をさらに盛り上げる狙いがありました。
このイベントが始まった初期の頃、人びとはこれを健全なスポーツカーの祭典にしようとしました。つまり道路の下りも上りも常に同じスピードで走ることを要請。この「スポーツマンシップ」は国際自動車連盟の規則にのっとっていました。
シッチェスに着いたら、車は列になってリベラからフラガタまで移動します。このフラガタで、今も昔も、主催者たちがレースを終えた車たちを迎え、後に観衆たちが鑑賞できるように駐車します。
人気を博したことで毎年開催されることが決定し、以後、現在知られている通りの国際クラシックカーラリーとして定着しました。