今回は、スペインの美しいユダヤ人街ベスト10をご紹介致します。
1. コルドバ(CÓRDOBA)
コルドバの旧市街地、Tiveriades広場付近は白塗りの家と花の小道で有名な地域です。イスラムの香り漂うコルドバきっての観光地。Maimónides広場にある闘牛博物館Bulas de la Santa Cruzadaの付近には、スペインのユダヤ人哲学者のモーシェ・ベン・マイモーン(Moshé ben Maimón)の銅像もあります。
2. トレド(TOLEDO)
かつてトレドには、キリスト教、イスラム教とユダヤ教の3つの文化が同時に存在した時期がありました。ユダヤ人は紀元前8世紀頃にトレドに着き、トレドの歴史に大きな印を残しました。Santa Maria la Blancaのユダヤ教の会堂シナゴーグ(イスラムの集会場)やトランシト教会(セファルディ博物館)を是非訪れてみて下さい
3. セゴビア(SEGOVIA)
セゴビアの町では、イスラム文化の影響の名残をあちらこちらで見つけることができます。実際に、旧シナゴーグとしてセゴビアに残る唯一のユダヤ教会遺跡は、イスラム当時の代表的な建築物の1つとなっています。
4. アビラ(ÁVILA)
中世の壁を越えて、イスラム文化色が濃い町アビラ。彼らは商業活動を発展させたとともに、数々の旧シナゴーグや礼拝堂などを残しました。Plaza del Mercado ChicoとValdespínStreetがあり、Santo Domingoの隣にあるユダヤ人地区の端にある重要な軸です。際立った記念碑は、サンビセンテの教会(上写真)です。伝統によれば、それは6世紀にキリスト教に改宗したユダヤ人によって建てられたからです。
5. ジローナ(GERONA)
ジローナの神秘的な石畳の細道が続くユダヤ人街は、一歩足を踏み入れると当時にタイムスリップしたかのよう。特に コール地区(Call)は、ヨーロッパで最も保存状態の良い旧ユダヤ人居住区の1つで、 ユダヤ人の歴史博物館もあり、見応えがあります。
6. タラソナ(TARAZONA)
アラゴン州サラゴサ県にあるタラソナには、ローマ時代からユダヤ人が存在していました。ローマ帝国衰退後、8世紀初頭にイスラム勢力の支配下に入り、その後中世期には市の人口を占めていたのはキリスト教徒、ユダヤ人、イスラム教徒が共存する多様な社会でした。ムデハル様式も多く見られるイスラムの名残のある町です。
7. パルマ・デ・マジョルカ(PALMA DE MALLORCA)
バレアレス諸島の1つ、マジョルカ島にもユダヤ文化の名残りがあります。例えば、コールと呼ばれるユダヤ人モスク、マヨルカ大聖堂などがそれらです。
8. リバデビア(RIBADAVIA)
・ガリシア州オウレンセ県にあるリバデビアもかつてイスラム文化に支配されていた町です。時代錯誤したかのようなユダヤ人街(Juderia de Ribadavia)で思わず道に迷うのも悪くありません。
9. エステーリャ(ESTELLA)
バスク語でリサラとも読むエステーリャの町は、巡礼の巡礼中継点にある地域です。かつてはナバラ王国の宮廷がおかれ、中世期にはスペイン屈指のユダヤ人街と発展したのでした。現在はその王宮が美術館となっています。
10. レオン(LEÓN)
カスティーリャ・イ・レオン州のレオンも、かつてイスラムに支配されてその影響を多く残した町といえるでしょう。Centro de interpretación de Leonと呼ばれる、案内所にはレオンにおける歴史を知るヒントを見つけることが出来ます。シナゴーグ(イスラムの集会場)を訪問するのも良いでしょう。