オルチャータという飲み物をご存知ですか?
エジプトでは約4千年前から栽培されていたカヤツリグサの塊茎の極小のジャガイモにも似た根っこから採るエキスで作られる飲み物です。
植物自体の名前は、スペイン語でchufaと呼びます。地中海性気候の砂地で育ち暑さに強い植物で、ヨーロッパへは711年頃アラブ人によってもたらされました。
このchufaの塊茎は生で食することも可能で、少し甘くサクサクした食感は生レンコンにも似ています。スペインやラテンアメリカの国々のスーパーマーケットでは必ず売られており、牛乳でも豆乳でもアーモンドミルクでもないやさしいコクのある味わいは、沢山の人々に愛されています。いわゆるベーシックなオルチャータの原材料はいたってシンプル。水、chufaの根っこのエキス、レモン、シナモン、砂糖。スーパー以外にも、駄菓子屋さんやアイスクリーム屋さんでも売られています。そんな素朴な飲み物が、実は最近宇宙食に選ばれ、スーパードリンクとして注目されつつあります。栄養素は、アミノ酸、植物プロテイン、ビタミンB7、オレイン酸、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄分、ビタミンCとA。利尿作用があり、下痢にも効果的だそうです。ただ赤ちゃんには絶対あげないほうが良いとの事です。日本でも、甘酒ブームでその栄養分が多く取り上げられていますが、オルチャータもそのうち日本へ上陸してブームを巻き起こすのではないでしょうか?