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ペルーのナスカで長さ37メートルのネコの地上絵発見

 

ナスカの地上絵は世界遺産にも登録され、鳥やサル、クモなどの絵が有名ですが、今年、ナスカで新たにネコの地上絵が発見されました。

長さは37メートル、顔は正面を向いて寝転んだ状態のネコの絵です。

 

発見されたのは今年の1月でしたが、新型コロナウイルスの影響で作業が止まっていたため、絵を完全に確認できるまで時間がかかったそうです。

発見されたのは偶然でした。地上絵を眺めることのできる小高い場所にある自然の展望台に続く小径が1つの地上絵を横切る形になっていたため、経路を変更しようとしていたところ、斜面に自然にできたものではない線が発見されました。そして、クリーニング作業が行われ、ドローンで全体像が確認されたのです。

 

この新たな地上絵はサイズが小さく、丘の斜面に描かれているなどの特徴から、有名な鳥やサルなどの地上絵が描かれたナスカ文明(cultura Nazca)より古い、パラカス文明(cultura Paracas)の時期に描かれたと考えられています。2000年以上も前に描かれたことになります。

 

そして、ナスカの地上絵が「人間によって神のために描かれた絵」と考えられるのに対し、パラカス文明の絵は「人間によって人間のために描かれた絵」とされています。

 

今回の絵の発見には新技術のドローンが重要な役割を果たしました。近年、ナスカや隣接するパルパではドローンによって多くの新しい地上絵が発見されており、パラカス文明に属する絵も多くあるようです。そして、今後も新しい技術により多くの地上絵が発見されることが期待されています。

 

今のところ、地上絵を見るには、セスナ機で上空から見る、高さ20メートルほどのやぐらのような展望台から見る、自然にできた小高い場所の展望台から見る、という3つの方法があります。ドローンによって「見る」というのも一つの方法になるのかもしれません。

 

 

 

 

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