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“Hacerse el sueco”「スウェーデン人になる??」

動詞hacerを使った面白い表現をもう一つ紹介します。

“hacerse el sueco”

文字通りの意味は「スウェーデン人になる」ですが、

本当の意味は「わかっているのにわからないふりをする、気づいているのにぼんやりして気づかないふりをする」です。

 

スウェーデンの人が聞いたら気を悪くしそうな表現ですが、

その起源にはいくつか説があります。

一つ目は、昔、スウェーデンの船乗りがスペインに来たとき、

当然スペイン語を知らないので、話しかけられても何を言われているかわからなかったわけです。

話しかけられても理解できないその様子から、この表現ができたという説です。

本当にわからなかったのに、わからないふりをしているように見えたのでしょうか…

 

二つ目は、ラテン語”soccus”から来たという説です。

ラテン語”soccus”は、古代ローマの道化師たちが履いていた靴を意味するそうです。

そして、この”soccus”という言葉から”zueco”や”zoquete”(木でできた靴)というスペイン語ができました。

“zoquete”には「理解が遅い人」という意味があります。

この”zueco”と”sueco”が間違って使われるようになったのがこの表現だとされています。

 

スウェーデンの人だけでなく、誰にでも知らないふりをしたくなる状況はありますよね。

そんなとき、この表現が使えます。

 

<例文>

Si mi madre me dice que tengo que estudiar el domingo, me hago el sueco.

「母が私に日曜日に勉強しないといけないと言ったら、聞こえないふりをする」

Cuando te dije que no debías hacerlo, te hiciste el sueco.

「それをしてはいけないと私が君に言ったとき、君は聞こえないふりをした」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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