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すごく寒いときに使えるスペイン語の表現 “hace un frío que pela”

寒くなってきました。つい「寒い!」と口に出てしまう人も多いのでは?

「寒い」というスペイン語の表現はいろいろあります。

たとえば、こんな表現はよく使うと思います。

 

Hace frío. 「寒い」

Hace mucho frío. 「とても寒い」

¡Qué frío! 「なんて寒さ!」

Tengo frío. 「寒い」(自分が寒さを感じている、という感じになります)

 

すごく寒いときには“hace un frío que pela”という表現も使えます。

「皮をむく寒さ=皮がむけそうに寒い」という意味です。

日本語なら「身を切るような寒さ」と言えるでしょうか。

queはfríoにかかる関係詞、pelarは「皮をむく」という動詞で、料理のレシピでよく見かけます。

たとえば、「pelar patatas= じゃがいもの皮をむく」のように使われます。

 

さて、「皮をむく」って何の皮をむくの?と思った人もいるかもしれません。

寒いときは肌も乾燥してくるので「顔の皮膚をむく」という意味とも考えられそうですが、実はこの表現の起源は違ったところにありました。

 

1950年、フランスの登山家モーリス・エルゾーグとルイ・ラシュナルらがヒマラヤ山脈のアンナプルナ峰の登頂に成功しました。このとき、気温が急激に下がり、持っていた食料ほとんどがだめになってしまいましたが、わずかに食べられるものの中にアーモンドがあったのです。極寒の地で凍えた手でアーモンドの皮をむくのは至難の技と思われました。

ところが、あまりの低温のためアーモンドの皮は驚くほどかんたんにむけたそうです。

 

ここから、「アーモンドの皮が簡単にむけるほど寒い」“hace un frío que pela”

という表現が生まれました。

皮をむかれるのは実は「アーモンド」だったのです。

アーモンドの皮がむけるほどの寒さの中でアンナプルナ峰に登った登山家たちは凍傷で大変だったようです。

 

しばらく寒さが続きそうです。

暖かくして過ごしましょう!¡Abrígate bien!

 

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