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スペイン風邪の名前の由来とその対策とは?

 

最近コロナウィルスの関連ニュースで、 『スペイン風邪/スペイン語 Gripe Espanola・英語Spanish Flu (influenza)』 の名前をよく耳にするようになりました。

 

『スペイン風邪』は約100年前の1918年から1920年頃におきたインフルエンザによるもので、
世界中で当時の世界人口の1/4程度に相当する5億人が感染した最初のパンデミックといわれています。

 

死者数は1,700万人から5,000万人との推計されており、1億人に達した可能性もあるそうですが、はっきりとした数字は明らかにはなっていません。

 

その名前から、スペインで流行った風邪のようにイメージしてしまいそうになりますが、
第一次世界大戦中に敵国に知られることを避けたかった、
ドイツ、イギリス、フランス、アメリカ合衆国の国々が病状や死亡の初期報告などを控えていたため、
中立を保っていたスペインが公表したことから、『スペイン風邪』と呼ばれるようになったそうです。

 

『スペイン風邪』の最初の始まりは、1918年3月アメリカでの流行でした。
その後アメリカ軍がヨーロッパに進行したことにより、5〜6月にはヨーロッパに広がり、
1918年秋には世界中に広がっていきました。
死者も急増し、一旦収束したものの1919年春から秋にかけて、世界でまた流行が始まり1920年に収束しました。
コロナウィルスと同じく医師・看護師の感染者も多く医療体制が崩壊してしまったという事実があったそうです。

 

日本では、当時の人口総人口約5600万人のうち、0.8%強に当たる45万人が死亡しました。
その当時も日本政府が取った対策は、今のコロナウィルスの対策と似通っており、
マスク着用、学校休校、人混みを避ける、うがいをするなどでした。

 

『スペイン風邪』がコロナウィルスと異なる点は、高齢者ではなく、比較的若い20歳から40歳の命が奪われたという事実です。
自然に収束していったことも考えると、若年層にはない免疫が高齢者にあり、流行により抗体が人々にでき、収束につながったと考えられています。

 

イベントや大人数の集まる人混みを避けることは、流行を遅らせ収束にもつながっていたことを考えると、
100年前と同じ、パンデミックに打ち勝つには医療が進歩した現代とは言え、ワクチンのない今、『スペイン風邪』から学ぶことも多そうです。

 

Este virus lo paramos unidos.:皆でこのウイルスに打ち勝とう

 

 

 

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