9月24日を含む週に行われるメルセ祭りはバルセロナ最大の祭りで、バルセロナの守護聖人の聖女メルセを祝います。
最初にこの祭りが行われたのは1902年で、案外新しい祭りのようです。夏に別れを告げ秋を迎えるための祭りでもあります。
この週には街のあちこちで、ライブや花火、パレード、伝統芸能などの様々なイベントが行われます。
この祭りに行ったらぜひ見ておきたいイベントがあります。
■Correfoc(花火と爆竹のイベント)
悪魔の仮装をした人や龍(ドラゴン)の人形などが爆竹を投げたり花火を振り回したりしながら通りを練り歩きます。
観客に向かって爆竹が投げられたり、花火の火花が飛んできたりするので、長袖の服や帽子、防護用のメガネなどを身に着けておくのがおすすめ。
怖がりの人は遠くからの見物にした方がよさそうです。
■Gigantes (Desfile de Gigantes)(巨人のパレード)
聖人などの巨大な人形が音楽に合わせて街を行進します。
かなり大きい人形ですが、中で動かしているのは1人です。くるくる回ったりもするので目が回らないかと心配になったりします。
街中を練り歩くので、いろいろなところで見ることができると思います。
■Castellers(Torres Humanas)(人間の塔)
カタルーニャ地方の伝統的文化の一つです。
老若男女を問わず多くの人が協力して完成させる塔は見ごたえがあります。
塔の一番上には体の軽い子供が登るので、見ている方もハラハラします。
メルセの祭り以外の祭りやイベントでも行われています。
2010年にはユネスコの世界無形文化遺産に登録されています。
この3つはぜひ見てほしいです!
この他にも音楽やプロジェクションマッピングなど、様々なイベントが行われます。
今年2020年は新型コロナウイルスの影響で、例年行われるイベントが中止になったり、やり方が変わったりしており、参加にはインターネット経由で事前申込みが必要になっています。
個人的には、初めてバルセロナに行ったときが偶然メルセの祭りの週だったので、運良くいろいろなイベントを見ることができました。
巨人の人形の行進は街を歩いていると何度も見かけました。
人間の塔が行われていた広場は歩くことができないほどの激しい人混みでした。
サルダーナの踊りも見ることができました。
また、あんなふうにいろいろなイベントを安心して見られる日が早く来るといいなと思います。