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30万人のスペイン人を魅了した石田徹也の個展

マドリードのソフィア王妃芸術センターで、2019年4月11にから9月8日までの5ヶ月間、日本人画家・石田徹也の個展が開催されました。石田氏は静岡県出身で、2005年に31歳の若さで亡くなった早生の画家。日本の現代社会を包んでいる息苦しさを、空虚な表情で硬直している労働者が体現しています。孤独、不安、鬱、無気力……さまざまな負の感情がキャンパスから私たちに訴えかけてきますが、そこに描かれている「労働の成果物」は私たちにとってごく日常的なありふれたもので、日本社会で暮らしている人なら石田氏の作品から目を離さずにはいられないでしょう。今回の個展はスペイン人たちにも巨大なインパクトを与え、なんと、30万人以上の来場者数を記録しました。スペイン人たちに石田氏の作品はどう映ったのでしょう? ソフィア王妃芸術センターの館長による、今回の個展の解説動画が公開されていますので、スペイン語の勉強と一緒に聴いてみましょう。

 

 

(館長のマヌエル・ボルハ=ヴィレル氏)石田は彼の国、日本以外ではまったく知られていない画家です。彼の絵に反映されているのは、危機による孤独、現代社会の人間……重要な画家です。なぜなら人間の孤独が、2つの次元で、彼の絵には反映されているから。1つ目の次元は、労働や企業による絶対的な身分証明。もう1つの次元は、仕事と余暇との非分離性(余暇もまた仕事のうちの構成要素の1つのはずです)。そして、社会の中の孤独。この社会の中では、莫大な数の若者たちが、文字通り家から出られないのです。

 

鬱屈とした絵の中で映される社会の孤独。私も日本の展覧会で石田氏の作品を観る機会がありましたが、個展ではなく、1点だけ展示されているだけでも、その絵は強い吸引力をもっていました。今回の個展で大勢のスペイン人の目を釘付けにしましたが、今後も海外でさらに注目される画家になることが予想されます。

 

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