スペイン産の牛肉の輸入が再開されると1月15日に厚生労働省から発表がありました。1986年にイギリスで牛海綿状脳症(BSE、スペイン語ではEEB:encefalopatía espongiforme bovina)の症例が報告されて以来、他の国でも感染が確認され、日本はヨーロッパ各国、アメリカ、カナダ、ブラジルからの牛肉や加工品の輸入を規制してきました。
その後BSE対策が世界中で行われて感染数が大きく減少し、感染リスクが大幅に低下したため、平成25年以降、日本政府によるリスク評価を受けて、アメリカ、カナダ、フランスなどの牛肉の輸入が再開されています。
今回、スペインもリスク評価を受け、日本政府との協議を行って輸入再開となりました。スペインの食肉業界は「日本は多くの牛肉を輸入している市場なので、安全で高品質のスペインの牛肉を日本の消費者に提供していきたい」と意気込んでいます。今年東京で行われる国際食品・飲料展“FOODEX JAPAN2020”にスペインの食肉協会も参加する予定です。
価格については今の所どうなるかわかりませんが、安全で美味しい牛肉が安く食べられるようになると嬉しいですね。