スペインには8000以上もの村や町があり、それぞれ違った特徴や見どころがあります。
名前の長さに注目すると、2022年現在、スペインで一番長い名前を持つ村はマドリード州に存在しています。
その名前は、Gargantilla del Lozoya y Pinilla de Buitragoで、44文字もあります。
マドリードから90キロほどのところにあるSierra Norte地区の住民348人の小さな村です。
山とロソヤ川のある自然豊かな場所で、樫や柏、タモの木が多く見られ、農業や畜産が行われています。村には昔からの街道が通っており、以前はキリスト教文化、アラビア文化、ヘブライ文化が共存していて、今でもその名残を見ることができます。
この名前になったのは19世紀のことで、2つ村が合併されたためでした。真ん中に「y」が入っているのはそのためですね。もともと別々の村だったのが合併されて、名前も合体されたわけです。
名前が長い自治体を順に挙げます。
- Gargantilla del Lozoya y Pinilla de Buitrago (44文字)、マドリード
- Villarcayo de Merindad de Castilla la Vieja (43文字)、ブルゴス
- Cruïlles Monells i Sant Sadurní de l’Heura (42文字) 、ジローナ
- Colinas del Campo de Martín Moro Toledano (41文字)、レオン
- Vandellòs i l’Hospitalet de l’Infant (36文字)、 タラゴナ
呪文のように名前がたくさんありますが、普段はどんな風に呼ばれているんでしょうか?
まさか、長い名前を全部言う訳ではないと思いますが。
ちなみに世界で一番長い地名は、ニュージーランドのホークスベイ地方にある丘の名前で、
Taumatawhakatangihangak oauauotamateaturipukaka pikimaungahoronukupokaiwhe nua kitanatahu(85文字)
だそうです。長すぎるので現地では「Taumata」のように呼ばれているようです。