スペイン、特にカスティーリャ・イ・レオンの名物であるトレスノ。最高級のイベリコ豚のベジョータで作ったベーコンを揚げ焼きしたもので、外側はパリッとしていて中はジューシーな食感がたまりません。これをおつまみにするとお酒がすすみます。バルやレストランで食べることができますが、中でもソリア(Soria)はトレスノで有名なので、行かれたらぜひ試してみてください。
そのソリアで先日、El Mejor Torrezno del Mundoというトレスノのコンクールが開かれました。プロ部門とアマチュア部門があり、プロ部門で優勝したのはソリアのレストランで45年以上のトレスノ作りのキャリアを持つ男性。おいしいトレスノを作るコツは脂身と赤身のバランスのいいパンセタ(ベーコン)を選ぶことだそう。脂身と赤身と皮のバランス、切ったときのパリッとした音がトレスノでは大切なのだそうです。
アマチュア部門で優勝したのは、おばあちゃんのレシピで参加した女性。小さなころからトレスノ作りを見ていたという彼女によると、トレスノ作りで大切なのは「忍耐と材料選び」だそう。パリッとさせるには慌てずじっくり焼くのがコツのようです。
ソリアのトレスノは近年カスティーリャ・イ・レオン地方で人気が高まっている製品の1つで、去年だけで150万キロのパンセタから作られた1300万ものトレスノが消費され、前年比で9.5%の伸びだそうです。カスティーリャ・イ・レオンには、ソリアの他にもアビラ、セゴビア、サラマンカ、バジャドリードなどの街があるので、いろいろな街でトレスノを食べ比べてみるのも面白かもしれませんね。くれぐれも飲みすぎないように気をつけてください!