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睡眠不足のスペイン人?

健康維持のためには十分で良質な睡眠が不可欠ですね。どんなに忙しくても睡眠時間を削るのはよくないこと。7〜8時間の睡眠が理想的だと云われていますが、皆さんは普段、ぐっすり眠れていますでしょうか。ところで、スペイン人の睡眠事情はどうでしょうか?? シエスタを生んだ国なので、お昼寝の時間もあってたっぷり睡眠を取っているんじゃないの〜!? と思いたくなりますね。OECD(経済協力開発機構)の2019年度の調査によると、スペイン人の平均睡眠時間は8.6時間だそうです。ちなみにこの調査では日本人の平均睡眠時間は7.4時間と出ており世界の中でも最短水準となりました。

 

しかし、スペイン国内の調査では、実はスペイン人も、日本人と同様で日常的に十分な睡眠を取れていないという結果が出ています。世界睡眠デーにちなんで、2019年3月に研究機関「Sociedad Española de Sueño」が実施した調査によると、スペイン人は2人に1人以上が平日にしっかりと眠れておらず、週末にいわゆる「寝溜め」をしているとのこと。調査結果を詳しく見ていくと、SESのアンケートに答えたスペイン人の58%が「よく眠れていない」と回答し、「よく眠れている」と回答した42%を上回りました。さらに驚くべきことに「まったくよく眠れていない」と回答した人は13%! そして気になる平均睡眠時間は6.8時間となんと7時間を切りました。上に書いたOECDの調査結果と大きく異なりますね。

 

 

今、スペインでは現代病ともいうべき「不眠症」を患う人が増えているそうです。SESによると、4人に3人が夜中に一度は目を覚まし、さらに10人に3人が自分は不眠症であるという自覚を持っているとのこと。とてもびっくりしてしまう結果ですが、睡眠の質が落ちていることが指摘されています。また、単身者よりもカップル・パートナーのいる人の方が睡眠の質が悪いという結果が出ています。そして、子供のいる家庭では、親の睡眠時間は同世代の独身者よりも短い傾向にあります。

 

プライベートを大切にするイメージの強いスペイン人たちですが、現代はスマホのゲーム、映画サブスクリプション、SNSなど、夜中でも気軽に触れることのできる誘惑が溢れすぎていて、結局それにはまってしまうと夜の寝つきが悪くなったりするわけです。だから今の時代に「どこそこの国の人はたっぷり寝ている」という国別調査はあまり意味をなしていないように思いますね。特にマドリードやバルセロナなどの大都会では睡眠不足の人は多いでしょうし、それは日本の東京と同じことです。勤勉な日本人も意識的に良質的な睡眠を取る努力が足りていない、という指摘がされることがありますが、それはスペイン人にとっても問題として上がってきています。「じゃあスペイン人はシエスタをすればいいのでは?」と思うかもしれませんが、スペインのライフスタイルは特に都市部では他の欧米諸国と相違なく、今時の人はシエスタなんてほとんどしない、するのは週末の「寝溜め」とさえ云われます。

 

21世紀において睡眠不足は万国共通の問題であると考えるべきでしょう。

 

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