セマナ・サンタは、イエス・キリストが復活したと言われる復活の日の前日までの1週間を指し、キリストの受難を偲び、祈りを捧げるキリスト教の重要な行事です。
復活の日は毎年日付が変わる移動祝日で、「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」に祝われることになっています。ですから、セマナ・サンタも毎年日付が変わります。
2020年のセマナ・サンタは4月5日(日)から4月12日(日)ですが、コロナウイルスの感染拡大で、今年は残念ながらプロセシオン(キリストやマリアの像を載せた山車を信者が担いで練り歩く行進)などを見ることはできません。来年にはまた見られるといいのですが・・・
少しでもセマナ・サンタの雰囲気を感じてみたい方に、この時期にスペインで食べるお菓子をいくつか紹介します。プロセシオンなどの動画を見るのもいいですが、セマナ・サンタの時期に食べるお菓子を試してみませんか?調べるとたくさんレシピが出てくるので、家にいる時間が多いこの期間に作ってみるのも楽しいと思います。意外に簡単に作れるものもありそうです。
・Torrijas(トリハス)
セマナ・サンタのお菓子の代表的存在のトリハス。フレンチトーストのスペイン版。砂糖を入れた牛乳にパンを浸し、卵を絡めてオリーブオイルで揚げ、仕上げに砂糖をかけます。ワインやシナモン、レモンの皮を入れるレシピもあります。
・Mona de Pascua(モナ・デ・パスクア)
これもセマナ・サンタのお菓子としてスペイン全土でよく食べられていますが、特にバレンシアやムルシア、アリカンテでよく食べられるそうです。卵をのせて焼いた甘い生地のパンで、リングの形や丸い形で作ります。
・Rosquillas(ロスキリャス)
スペイン風のドーナツです。アニス酒とオレンジやレモンの皮を入れた生地をオリーブオイルで揚げたもの。どっしりした感じのドーナツです。
・Pestiños(ペスティニョス)
白ワインを混ぜた生地を揚げて、ハチミツをたっぷりまぶしたものです。見るからに甘そう。
・Huevos de Pascua(ウエボス・デ・パスクア)
これはおなじみの卵の形をしたチョコレート。日本でも見かけますね。
まだまだありますが、基本は小麦粉で作った生地をオリーブオイルで揚げたり、オーブンで焼いたりした素朴な感じのものが多いです。オリーブオイルがポイントですね。
お菓子作りが得意な人もそうでない人も、是非試してみてください!