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スペインの米どころはどこ?バレンシア?

 

秋は新米の美味しい季節ですね。

日本では全国的にお米が作られていますが、米どころといえば東北地方や北海道でしょう。

 

では、スペインでお米がたくさん生産されているのはどこなのでしょうか?

スペインのお米料理といえばパエリアなので、バレンシアがまず頭に浮かぶでしょうか?

一番生産量が多いのはどこだと思いますか?

 

スペインのお米の生産量ランキング

 1. アンダルシア334000トン)

 2. エストレマドゥーラ(154300トン)

 3. カタルーニャ(145400トン)

 4. バレンシア(125600トン)

 5. アラゴン(27300トン)

 6. ナバラ(11300トン)

 

一番の米どころはアンダルシアでした!

バレンシアはなんと4位。エストレマドゥーラ、カタルーニャで意外にもたくさんのお米が生産されています。(2019年の統計より)

 

アンダルシア地方でお米が多く生産されるようになったのはスペイン内戦の頃からで、当時の食糧不足対策としてフランコがグアダルキビルの湿地で米を作ることを命じたためでした。当時、この湿地帯は牧草地として使われる程度で人は住んでいませんでした。ここにバレンシアの米農家を入植させて米作りが始まり、スペイン最大の米どころとなったのです。

 

中でもセビリアのイスラ・マヨール(Isla Mayor)と呼ばれる地域は最大の米どころで、スペイン国内の米の15%を生産していて、バレンシアのボンバ米と同様のお米が作られています。日本の田んぼとは少し違う風景が広がりますが、さまざまな生き物が生息し、自然の楽園になっています。

 

スペインはヨーロッパ第2の米の生産国で、年間72万トンほど生産されています。2010年の関税撤廃でアジアから入ってくるお米に押されて、お米の価格は据え置きのままという状況で、さらに米の消費は減少傾向にあるそうです。美味しいお米が作り続けられて、これからも美味しいパエリアが食べられるといいのですが。

 

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