4月23日は「国連スペイン語の日」です。
国連の公用語であるスペイン語の歴史や文化、使用について広く知ってもらうことを目的としています。
スペイン語は母語話者の数が世界で2番目に多い言語で、インターネットでは3番目によく使われ、SNSでは2番目によく使われる言語となっています。
なぜこの日なのかというと、『ドン・キホーテ』で有名なスペインの文豪、ミゲル・デ・セルバンテスの命日が4月23日だからなのです。
国連では、2010年に文化と言語の多様性を祝うために、6つの国連の公用語について、それぞれの言語の日を設定しました。フランス語は3月20日、中国語は4月20日、ロシア語は6月6日、アラビア語は12月18日となっています。英語はスペイン語と同じ4月23日ですが、これは文豪シェークスピアの命日がセルバンテスと同じ4月23日だからだそうです。
そして、4月23日はカタルーニャ地方では「サン・ジョルディの日」を祝います。
この日は守護聖人のサン・ジョルディを祝って、恋人や大切な人に本とバラの花を贈ります。グラシア通りなどの大通りには本やバラの屋台が並び、ガウディの建築物として有名なカサ・バトリョもバラの花で飾られます。
サン・ジョルディの日の由来は、人々や王女を苦しめていたドラゴンをサン・ジョルディが倒して王女を救ったという伝説にあります。サン・ジョルディの剣の一刺しでドラゴンから流れた血が地面にしみ込み、そこからきれいな赤いバラの花が咲いたと言われていて、そこからバラの花を贈る習慣が生まれたそうです。
本が贈られるようになったのは、セルバンテスの命日とサン・ジョルディの命日が同じ4月23日であったことから、本とバラが結びついたようです。4月23日はユネスコの「世界本の日」にも指定されています。
本とバラの花を贈るのは素敵ですね!