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スペインではなぜ13日の火曜日は縁起の悪い日なのか?

2020年10月13日は火曜日でした。13日の火曜日はスペインでは縁起の悪い日とされています。

13日の金曜日ではなくて、13日の火曜日が縁起の悪い日なのです。

今年は新型コロナウイルスのため、いつもより縁起が悪い日と考える人も多かったようです。

 

13日の火曜日はスペインだけでなく、ギリシャやキューバ、ウルグアイ、チリ、ペルーなど多くの国で縁起の悪い日と考えられています。イタリアでは17日の金曜日が縁起の悪い日だそうです。

縁起が悪い日と考えられるようになった理由は、宗教的なもの、神話的なものや伝説的なものなど、いろいろあります。

 

火曜日が縁起の悪い日となったのは、破壊や死をイメージさせるローマの軍神マルテ(Marte)と火曜日(martes)が結びついたためのようです。

 

数字の13の方は、イエス・キリストが殺される前夜の最後の晩餐に参加した人数が13人であったこと、ユダヤの神秘主義思想のカバラでは13の邪悪な精霊が存在し、北欧の神話でも邪悪な神ロキは13人目の招待客だったという記述があることなどから、悪いことが起きる縁起の悪い数と考えられるようになったと思われます。

 

また1453年の13日の火曜日にコンスタンティノープルが陥落し東ローマ帝国が滅亡したことや、バベルの塔による言語の分断が起きたのが13日の火曜日だったことから、火曜日と13という数字が縁起の悪いイメージを持つようになったとする説もあります。

 

さまざまな説のある「13日の火曜日」ですが、「13日の金曜日」と同様、縁起が悪い日であるという科学的な根拠はありません。

人は何か悪いことが起きると「なぜ?」を知りたくなりますよね。

でも実際には原因がわからないことの方が多いため、13日の火曜日や金曜日のせいにして心を落ち着かせようとしているのかもしれません。

 

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