「溶ける時計」をはじめ、数々の不可思議なモチーフで私たちを魅了する画家サルバドール・ダリ。カダケス生まれの青年は、1929年に生涯の伴侶ガラと出会い、シュルレアリスム運動にも参加して芸術家として頭角を表していきます。そして単に絵画制作に専念するだけでなく、その奇想天外な人となりを演出する抜群の自己プロデュース力や、広告デザインや舞台美術なども手がけたマルチな才能、聞いた人を当惑させる独創的な物言いなど、魅力がいっぱいのダリは死後なお色褪せず、私たちを刺激してくれます。
名言を多くの残した彼は自身に関する書物も複数残しています。例えば1947年にはダリファンでアートを志す人のために『ダリ・私の50の秘伝』という書物を出版していますが、「妻ガラと結婚すべし」などダリにしかできないようなお題も書いています。
他にもこんな印象的な名言を残しています:
La única diferencia entre un loco y Dalí, es que Dalí no está loco.
「狂人とダリのただひとつの違い、それはダリは狂人ではないということだ」
Yo no tomo drogas. Yo soy una droga.
「私はドラッグをしない。私自身がドラッグだ」
Cada mañana, cuando me levanto, siento un placer supremo, el placer de ser Salvador Dalí, y me sorprende con asombro: “¿Qué vas a hacer hoy con el prodigioso Salvador Dalí?”
「毎朝起きるたびに、私はサルバドール・ダリであるという至高の喜びを感じる。そして自らに仰天してしまうのだ。「この驚異的なサルバドール・ダリをして今日お前は何をするのだ?」
……などなど。ついつい惹きこまれてしまうダリ節。ここまで自分に神秘を感じる人間になりたいものですねー!
ところで広告業でも才能も見せたダリ。日本でもおなじみのチュッパチャップスのロゴデザインを手がけたことは有名ですが、他にもチョコレート商品でテレビCM出演も果たしているのです。それがこちらのビデオ。1968年に放送されたもので、フランスの銘菓ランバンのチョコレートを食べるダリです。食べた後で驚きの表情をみせて髭が動きながらフランス語で「Je suis fou du chocolat Lanvin!(私はランバンのチョコレートにメロメロ!)」と言っています。宣伝効果は絶大ですね〜!
そんなダリですが、近々、この画家を巡る特別クラスを開講します!
特別クラス:ダリ
日程:8月3日(土)17:30〜18:20
校舎:大阪校
受講料:ADELANTE受講生 3,000円 / 一般 3,500円
担当のアレックス先生が有名なダリのモチーフの話や、画家の生涯について易しいスペイン語で解説します。
初級レベルから参加できるクラスなので、気になった方はお気軽にお問い合わせください!