住みやすい街や住みやすい地域など、日本でもランキングが発表されたりしますね。
どこに住むかで大きく生活の質が変わる場合もあるので、場所を選ぶ場合は慎重にしたいものです。最近はテレワークが可能な場合も増えてきたので、自分の好きな場所に住みながら仕事をすることも可能かもしれません。
さて、スペインでも統計庁がいくつかの指標に基づいて各自治州の生活の質を測定して数値化したものを発表しています。その指標は、生活の物質的な条件、仕事、教育、健康、環境、娯楽、安全性、統治と基本的な権利、一般的な生活の状態などです。今回は2008年を基準とした2020年のデータに基づいて発表されました。
どの自治州の生活の質が高いのでしょうか。
まずは生活の質が高く住みやすい自治州から見ていきましょう。
- ・ナバラ(Navarra)
- ・ラ・リオハ(La Rioja)
- ・アラゴン(Aragón)
- ・バレアレス諸島(Islas Baleares)
- ・カンタブリア(Cantabria)
- ・アストゥリアス(Principado de Asturias)
- ・パイス・バスコ(País Vasco)
上位3位は、ナバラ、ラ・リオハ、アラゴンでした。パイス・バスコは生活の物質的な条件、教育、仕事のスコアが高く、バレアレス諸島は娯楽と安全性が高いと評価されました。また、マドリードは生活の3つの重要な条件である健康、仕事、教育において、ナバラとパイス・バスコ同様に高いスコアを出しています。バレアレス諸島は統治と一般的な生活の状態が優れており、ナバラは健康と環境が高く評価されました。
上位の自治州はスペインの中部から北部に多いように見えます。
スコアが低かった自治州は、セウタ・イ・メリリャ、アンダルシア、カナリア諸島、ムルシアでした。
南部の自治州が多い結果となりました。
統計上の結果はこうなっていますが、一人一人の感じる住みやすさはまた違っていると思います。