擬音語や擬態語、いわゆるオノマトペは言語によって違っています。
英語を習い始めた時に、犬は“bowwow”、ニワトリは”cock-a-doodle-doo”と鳴くと知って驚きませんでしたか?
ちなみに、スペイン語では犬は”Guau, guau”、ニワトリは”Quiquiriquí”と鳴きます。
笑いはどう書く?
では、SNSなどで笑いを文字で表現するとき、スペイン語ではどう書くのでしょうか?
よく見かけるのは、 “jajaja”で、さらに大笑いの感じを出した大文字の “JAJAJA” も見かけることがあります。英語などでは “ha” が使われますが、スペイン語では “h” は発音されないので”j”の文字が使われます。
日本語でも、「笑」、「w」、「草」などいろいろな形がありますね。
RAEによる正しい笑いの書き方は?
スペインで最も権威のある言語アカデミーRAE(王立スペイン語アカデミー)によると、笑いの正しい書き方は “ja, ja, ja” 。各”ja” の後ろにコンマを入れるのが正解なのだそうです。
“jajaja” と書くと、”ja” という音節が3つある単語になり、後ろから2つ目の音節にアクセントが置かれるため、真ん中の”ja” が強く読まれて [jajája]のような発音になり、笑いの音を正しく表していない、とされています。そのため、3つの”ja”をコンマで分けて書くのが正しいそうです。確かに笑いの “ja” はどの音にもアクセントがあり、均等の強さで発音されますね。
“ja”を1回だけ、2回だけにすると、バカにした感じや皮肉な感じになるそうなので注意しましょう。
さらに、”je”、”ji”、”jo”、”ju”は文脈によっては、作り笑いや悪意のある笑いを意味することがあります。
他の言語の笑いの表現
オノマトペや間投詞は必ずしも実際の音を正しく反映しているわけではないので、言語によって様々な形がある、とRAE。
たとえば、笑いには、フランスでは “MDR” (muerto de risa)、ポルトガルとブラジルでは “kkk” や “rarara”、英語では、”LMAO” や”LOL” などの表現が使われます。
笑いの表現にも正しい形があるというRAEの見解は、さすがスペイン語の権威、何事にも正しさを求めるところがちょっと面白いですね。