世界的に環境への関心が高まり、乗用車のCO2の排出規制も厳しくなりつつあります。EUも2021年までに1キロ走行あたりの排出量を95グラム以下にすることを義務付けており、各国で対策が進められています。
スペインの電気自動車の販売台数は2019年の10月までの1年間で8281台。前年比で102%と急増していますが、まだ登録車数のわずか0.8%にすぎません。ただ、電気自動車に関心を持つ人は確実に増えています。たとえば、電気自動車に関係する言葉での検索数は2018年で260万回で、48%増加しています。「電気自動車」や「電気自動車、購入」などの言葉による検索以外にも、「電気自動車、価格」や「電気自動車、ベスト」、「電気自動車、レンタル」「電気自動車、援助」などさまざまな言葉で検索が行われており、スペインの人の電気自動車への関心の高さが浮かび上がっています。カーシェアリングへの関心も高まっていて検索も増えています。
電気自動車で関心を集めている自動車メーカーは、現代、BMW、フォルクスワーゲン、Seat、日産、起亜、トヨタなどで、特に現代自動車のモデルが人気だそう。電気自動車の購入でネックになってくるのが、価格が高いことや走行距離、充電ステーションの設置状況などです。通勤などで短距離の移動に使うには問題はないですが、セマナ・サンタや夏休みなどの休暇で長距離を移動する場合などを考えると不安を感じる人が多いようです。
EUは2021年までに1キロあたりのCO2排出量を95グラム以下にすることを義務付けており、自動車メーカーは販売車両がこの基準を超える分について1グラムあたり95ユーロの罰金払うことになるようです。基準を超える車両の販売が増えれば支払う罰金も増えることになり、メーカーにとっては苦しい状況になりそうです。
CO2排出量削減などの環境対策には世界各国の協力が必要になってきます。さまざまな国が知恵を出し合って、よりよい方法が見つかればと思います。