スペイン語は多くの国で話されており、インスティトゥート・セルバンテスのデータによると2020年のスペイン語話者の数は5億8500万人でした。2068年には7億人を超えると予想されています。
それだけ多くの人に話されていると、スペイン語についての疑問もたくさん出てきます。この使い方で正しいのかな?と思うことありますよね。
そんなときに頼りになるのがRAE(スペイン王立アカデミー)。RAEはスペイン語の話者が正しくスペイン語を使えるようにスペイン語の正しい用法の規定や説明などを行っており、RAEの辞書はスペインのすべての学校の拠り所になっています。
そのRAEがスペイン語についてのよくある疑問を5つ挙げていたので紹介します。
1. 接続詞のOにティルデ(アクセント記号)をつけるか、つけないか?
この疑問は、以前RAEが2つの数字の間に接続詞のOが来た場合に、数字の0(ゼロ)と間違えないように“1 ó 2”のようにティルデをつけることを推奨していたことによるものです。
現在では常にティルデはつけないことになっており、数字の間に来た場合も同様につけません。
¿Quieres té o café?
紅茶、それともコーヒーにする?
Volveré dentro de 3 ó 4 días.
3日か4日で戻ります
2. EcharそれともHechar?
動詞のechar(投げる)をいざ書こうとするとhをつけるか、つけないかで迷う人が多いそうです。hecharという動詞は存在しません。hecho(事実)という名詞が存在することから混同してしまうようです。お間違いなく!
3. SoloそれともSólo?
これもティルデをつけるかつけないかの問題です。RAEによると、以前は副詞(単に、solamenteの意味)として使われる場合はティルデをつけ、形容詞(一人で、sin compañíaの意味)の場合はつけないとされていましたが、現在では副詞でも形容詞でもティルデはつけなくてよいことになっています。大抵はどちらの意味なのかは文脈でわかりますが、わかりにくい場合は、たとえばsolamente / únicamenteなど違う言葉を使うことが推奨されています。
4. 疑問符や感嘆符は文頭にも必要?
英語では疑問符や感嘆符は文末だけにつければよいですが、スペイン語では必ず文頭と文末につけます。
¿Quién le ha llamado?
誰が彼に電話したの?
¡Qué frío!
なんて寒いんだ
5. 二重否定は肯定の意味にならないの?
No lo haré jamás. (私はそれを決してしない)/ No lo sabe nadie.(誰もそれを知らない) のようにno とjamás / nunca / tampoco / nadie / nadaなどが同時に文中に存在している場合でも、否定の意味は打ち消されません。
No voy nunca al cine.
私は映画には決して行かない
Él no está de acuerdo tampoco.
彼も賛成していない
いくつ答えられましたか?
疑問が出てきたときはほったらかしにせず、ぜひRAEのページなどで調べてみてください!