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『百年の孤独』文庫が日本でブーム!?


コロンビアの小説家、ガブリエル・ガルシア=マルケスの長編小説の『百年の孤独(Cien años de soledad)』の文庫版が今年2024年の6月に販売開始されて以来、書店では売り切れが続くなど、ブームのような状態が続いています。

『百年の孤独』と言えば、これまで世界各国で46の言語に翻訳された世界的なベストセラーでもあります。

日本では1972年に新潮社から翻訳版が刊行されて以来、文庫化されることなく単行本で販売されて来ましたが、今年2024年がガルシア=マルケスの没後10年の節目の年にあたることから、6月に文庫版の販売が始まりました。

本屋に行かれることがあれば、『百年の孤独』の特設コーナーがあったり、文庫版が山積みされているのを目にすることがあるかもしれません。

昔単行本で読み始めたけどあまりの長さに挫折した、人の名前がややこしくて誰が誰だかわからなくなる、などの理由で最後まで読めなかった人もいるのではないでしょうか。


『百年の孤独』の名前を聞いたことも読んだこともない人も、この機会に文庫で読んでみませんか?


小説は、コロンビアの架空の村「マコンド」を舞台に、その村を開拓したホセ・アルカディオ・ブエンディアとその一族の百年に渡る日々を描きます。次々と不思議なことが起こり、愛情や憎しみ、嫉妬などの感情が絡み合い、息つく間もなく物語は進んでいきます。


気候も、文化も習慣も状況も何もかもがまったく違う「マコンド」で起こる出来事は、ときに非現実的にも思え、現実と非現実が混じった不思議な世界が展開し、最後にこの小説のタイトルの秘密が解き明かされます。


これを書いている私も昔単行本で読んで挫折しかけた1人ですが、今回文庫で読んで、「こんなに面白かったっけ?」と思いました。確かに最初のうちは、登場人物の名前や、誰が誰かを理解するのに手こずりましたが、そこを越えると次々に起こる出来事に引き込まれて、一気に読みきりました。


文庫版は新潮文庫から発売されています。登場人物の名前がややこしい、ストーリーが長くて読み切る自身がないという方に、新潮社から読み解き支援キットが提供されていて、ホームページからダウンロード可能です。支援キットのブエンディア一家の家系図と箇条書きのあらすじがあれば、かなり読みやすいのではないかと思います。

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