樹齢1000年以上の桜や杉などの木は、日本ではよく観光スポットや御神木として大切にされていますね。
スペインというと乾燥した風景を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、
北部は雨が多く緑も多く、樹齢1000年を超える大木があるところがあります。
カスティーリャ・イ・レオン州のサモラ県(Zamora)の北西にあるサナブリア(Sanabria)には森林地帯があり、その中に西洋イチイ(tejo)の大木の森があります。
サモラ県はマドリードの北西にあり、車でマドリードから4-5時間の距離です。
サラマンカからはバスで1時間ほどで行けます。
大木の森はまるでおとぎ話に出てくるような森で、幹の直径が何メートルもあり、高さが20メートルほどもある木が立ち並びます。1000年以上の樹齢の木が100本以上あり、大きなものは幹の周囲が8メートル以上、高さが13メートルに達します。
西洋イチイは山岳部の涼しく湿気のある地域に見られる木で、葉っぱは柔らかくて細長く、先が少し尖っています。秋には赤い実がなります。イチイの木はとても硬いので、木材としいろいろな用途に使われていました。
森まではレケホ・デ・サナブリア(Requejo de Sanabria)の村からアクセス良好で、標識がきちんと出ているので迷うこともなさそうです。駐車場からは徒歩で往復5.2キロほど。
展望台から見ると、樫の木やカバの木、ナナカマドなどの木に混ざってイチイの大木が目を引きます。
サナブリアには他にも樹齢1000年以上のクリなどの大木があるそうです。
自然が好きな方、大木を見てみたい方、いかがですか?